総学生数60人!? 気象庁に就職できる究極の狭き門、気象大学校にてランパンプスが徹底取材!
蠣原:初めて寮が作られたのが、関東大震災が起きた直後だと聞いています。その当時の中央気象台長がイギリスの全寮制のイートン校という学校を理想としていて、その精神を今も引き継いでいるんです。ただ、全寮制とは言っていますが、許可をもらって、自宅とかアパートから通う学生もいます。 小林:ホグワーツみたいですね! イギリスの全寮制の学校だし。 寺内:夜中にトラブルが起きて、呼び出されたりとかしないんですか? 蠣原:学生のことは学生に任せているので基本的にはないですね。大学校というと厳しいイメージがありますが、うちは本当に自由な校風なんです。 寺内:しっかりした学生が多そうだから問題も少なそうですよね。しかも、みんな顔見知りだし。 小林:でも、学力で学生を取るんですよね? だったら変なやつも来るかもしれない(笑)。 蠣原:二次試験で面接をするのでご心配なく(笑)。
寺内:学生の雰囲気、特色というか、どんな子が多いんですか? 蠣原:真面目で勤勉な子が多いですね。中には自由な子もいますけど(笑)。 小林:やっぱいた! 寺内:でも、コミュニケーションの面で言ったらそういう学生も必要だよね。 小林:18歳で入ったとして、そこからずっと同僚ってことですよね? 嫌なんだけど(笑)。 寺内:NSCも一緒だろ(笑)。 小林:教授がずっと上司ってことは、教授からしたら部下が入ってくるってことですよね? 蠣原:就職した後は、いろんな部署に分かれますので、部署の間でのコミュニケーションの中でも、知っている人がいると、すごく話しやすいですし、仕事もしやすいですよ。
小林:3年上、3年下までは顔見知りですもんね。ただ、恋愛とかしちゃったら大変じゃないですか? 普通は、学生時代に付き合っても、就職とかで別れちゃうけど、ずっと一緒なわけでしょう? 蠣原:私の学年には、女子学生が1名いましたけど、同期と結婚しましたよ。 寺内:それは素敵! 小林:どんな志を持っている方に来ていただきたいですか? 蠣原:もちろん気象や地震火山や、防災に興味を持ってる人にも来てほしいですし、単純に数学とか物理が好きで、地球上の自然現象を解明したいといった学生も多いので、いろんな分野で活躍したいという人にはどんどん来てほしいと思っています。 小林:卒業した後にどんな人材に育ってほしいですか? 蠣原:本当に幅広く、そして深く学んでますので、どの部署に行っても即戦力として活躍することが期待されていますが、私としては、気象庁の業務で一番大切なのは「国民の命を自然災害から守ること」だと思っています。なので、国民目線に立って将来の気象庁を考えられるような人に育ってほしいなと。