盗品の銅線買い取りか、警視庁が買取会社4社を家宅捜索
盗品の金属を買い取っていた疑いがあるとして、警視庁捜査3課は18日、茨城、栃木両県にある金属の買い取り会社4社を一斉に家宅捜索した。銅線などを狙った金属盗は全国で多発。警視庁は異例の捜査で転売ルートを断つ方針だ。 【写真】切断された太陽光発電の配線 被害者の住職「本当に許せない」 捜索が行われたのは、茨城県古河市▽同県結城市▽同県筑西市▽栃木県小山市―の4カ所。このうち、小山市の金属買い取り会社には午前10時半ごろ、警視庁の捜査員らを乗せた数台の車が到着した。捜査員約20人が看板に「高価現金買取」と掲げた建物の中に入り、会社関係者とみられる男性と話していた。 捜索の端緒は10月、窃盗容疑で逮捕したタイ国籍の男4人の供述だ。男らは5月に東京都内の太陽光発電所から約200万円相当の銅線ケーブルを盗んだとして逮捕された。関東を中心に同様の事件に関与した疑いもある。男らは調べに対し、盗品の転売先として今回捜索された4社を挙げ、会社側が盗品であることを知っていたともほのめかしているという。