米インフレ抑制されていない、金利高止まりに備えを-アポロ社長
(ブルームバーグ): 米アポロ・グローバル・マネジメントのスコット・クラインマン共同社長は、現在のインフレと政策金利の軌道に安心し過ぎないよう警鐘を鳴らしている。
クラインマン氏は12日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「インフレは抑制されていない」と指摘。「米金融当局は望むことが言える」とし、「目を開いて状況を判断するしかない」と語った。
先週5日の米大統領選では、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利。エコノミストらは、公約に掲げられている一連の輸入関税導入が、インフレをあおる要因になりかねないと警告している。
ただ、クレインマン氏は、米次期政権の政策がもたらし得る影響とは別に、デジタルインフラの構築や脱炭素化といった世界的なメガトレンドによって、インフレ圧力はすでに強まっていると説明。「より高い金利環境と、より長期にわたって共存しなければならないだろう」と付け加えた。
アポロのマーク・ローワン最高経営責任者(CEO)も先月、経済を刺激するために米金融当局が利下げを続ける根拠は現在ないとの認識を示した。
原題:Apollo’s Kleinman Says ‘Open Your Eyes,’ Inflation Not Tamed (1)(抜粋)
--取材協力:Laura Benitez.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Dani Burger