名古屋、J2降格の札幌からMF浅野雄也が完全移籍加入「短いプロサッカー人生だからこそ…」
名古屋グランパスは27日、北海道コンサドーレ札幌からMF浅野雄也が完全移籍にて加入することを発表した。 【ハイライト動画】5月の磐田戦では札幌を勝利へ導く決勝弾 浅野は1997年2月17日生まれの現在27歳。大阪体育大学を経て、2019年に水戸ホーリーホックへ入団した。ルーキーイヤーから水戸の主力として活躍を続け、シーズン途中の同年8月にはサンフレッチェ広島へ完全移籍。シーズン終了時までは期限付き移籍という形で水戸に残留し、翌年から広島の一員となると、兄の日本代表FW浅野拓磨(現:マジョルカ)も着用した背番号「29」を継承した。 広島では最初の2シーズンは主力の一角として活躍したものの、2022シーズンは出場機会が減少し、翌年には札幌への完全移籍を決断。同シーズンはJ1リーグで34試合のピッチに立ち12ゴールを挙げるなど、自身初の2桁得点を達成した。迎えた今季は、ケガにも悩まされ、2024明治安田J1リーグでは22試合出場4ゴールという成績にとどまっていた。 完全移籍に際し、浅野は2年間を過ごした札幌を通してコメントを発表。次のような言葉で自身の率直な心境を打ち明け、感謝の言葉を綴った。 「この度、名古屋グランパスに移籍する決断をしました。今シーズン僕自身怪我が続き、皆さんの前でプレーする時間が少なくチームに貢献出来なかった事、そしてチームを降格させてしまった事に申し訳ない気持ちと大きな責任を感じています」 「2年前、試合に出れていなかった僕に声をかけて頂き、新しい環境の中でもう一度挑戦したいという気持ちで札幌にきました。超攻撃的サッカーと言われるミシャサッカーは僕に大きな経験と学びを与えてくれました。そして、なによりこのチームの強みは、サポーターの皆さんでした。赤黒に染まったドームは最高の雰囲気を作ってくれました。ホームだけでなくアウェイの地でもたくさんのサポーターが僕達選手の背中を熱く、力強く支えてくれていました。そんな北海道コンサドーレ札幌だからこそ僕はこの2年間で成長する事が出来たと思っています。本当に感謝しています」 「短いプロサッカー人生だからこそ僕は挑戦を続けたいと思っています。2年前も同じで、それは今も変わらずあります。いろんな事に挑戦をしたいという思いと、成長してより高みを目指したいという思いから移籍する決断をしました。応援していただいた北海道コンサドーレ札幌に関わる全ての皆様、2年間本当にありがとうございました」 また、新天地となる名古屋を通しては、「北海道コンサドーレ札幌から加入します浅野雄也です。子どものころから憧れていたこのエンブレムのユニフォームを着れること、そしてなにより歴史あるこのクラブの一員になれることをとても嬉しく、光栄に思います。たくさんのタイトル獲得に貢献できるよう全力で頑張ります。よろしくお願いします」と意気込みを明かした。 札幌は2024明治安田J1リーグを19位で終え、来季はJ2での戦いに身を置くこととなる。一方の名古屋は11位フィニッシュとなっていたものの、2024JリーグYBCルヴァンカップでは3年ぶり2回目の優勝を果たしていた。
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