2025年こそ「新NISA」を始めたい! でも知識がないと「大損」する場合もある?「ほったらかし投資」に少額なら大丈夫なの? リスクの少ない始め方を解説
新NISA制度がスタートしたことで、2024年にNISA口座を開設した人は前年の倍近いペースで増えました。また、知識がないことで損するかもしれないと思い、NISAを始めなかった人の中にも、2025年こそは投資を勉強して、口座を開設しようと思っている人もいるのではないでしょうか。 ただ、投資は専門的な内容が多い反面、NISA口座での運用は「ほったらかし」でいいと聞くこともあり、何から勉強すればいいのか迷ってしまうかもしれません。 そこで本記事では、NISAの概要を説明し、なぜ「ほったらかし」でもいいと言われるのか解説します。さらに、NISAをなかなか始められない人に向けて、リスクの少ない始め方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
NISAとは
NISAとは、投資で得られる利益が非課税となる「少額投資非課税制度」の愛称です。制度そのものは2014年に始まっており、内容が大幅に拡充されて2024年にスタートした「新NISA」と、それ以前の「旧NISA」があります。 金融商品の売却や配当・分配金など投資で得られた利益には、図表1のとおり、20.315%の税金が課せられるのが原則です。しかし、NISA口座で運用して得られた利益は、一定の金額を上限として非課税になります。つまり、税金を優遇することで、国が個人の資産形成を後押しする制度なのです。 図表1
金融庁 NISAを知る
新NISAは、今までと何が違うのか
新NISAは、図表2のとおり、非課税となる投資金額が年間最大360万円、トータルで1800万円が上限となり、それまでの「旧NISA」に比べると格段に拡充されました。また、投資対象商品によって「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれ、この2つの枠を併用できる上、非課税となる期間も無制限です。 さらに新NISAでは、NISA口座で購入した金融商品を売却すれば、翌年以降にその売却した商品の購入価格分は枠が復活し、再度非課税枠として利用可能です。このように新NISAでは、それまでの旧NISAに比べ、自由度が一気に高くなりました。このような制度の変更が、急激なNISA口座の増加にもつながっているものと思われます。 図表2