クリスマス期間が「年々、早まっている気がする」のは本当だった! どれだけ早まっている?
クリスマスのホリデーショッピング・シーズンが年々、早まっている気がする……のは紛れもない「事実だった」。 【画像】ホリデーショッピングは「3ヵ月前から開始」がスタンダードに? 「クリスマス・クリープ」と呼ばれるその現象は、音楽チャート、小売、クリスマス関連のマーケットの開始日などにおいて確認されていると「ガーディアン」紙「ガーディアン」が報じている。 たとえば、2000年代初頭の頃は、「クリスマスソングがトップ40にランクインするのは12月の最後の2週間だけだった」が、近年は11月中旬にはランクインされている。 特に昨年は、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」とワムの「ラストクリスマス」が11月10日までにチャート入りし、「2つのクリスマス・トラックがこれほど早くチャートインしたのは初めて」だという。 背景には、スポティファイなどの音楽ストリーミングサービスの影響がある。 ストリーミングのプラットフォーム上では、厳選されたクリスマスのプレイリストが、1ヶ月半以上前から宣伝されており、クラシックなホリデーソングの視聴が早期から促進されている。
ホリデーショッピングは「3ヵ月前から開始」がスタンダードに?
また、クリスマスプディングやミンスパイ(英国のクリスマスの伝統菓子:ドライフルーツとスパイスを混ぜたパイ)の初売り日も9月には始まっていると、同紙は述べている。 ミンスパイで有名な「ミスターキプリング」の「ミンスパイ6個パック」の平均発売日は、2020年には9月28日だったのに対し、2023年は9月9日に早まっていたという。 同様に、クリスマス・マーケットもハローウィンが終わるやいなや11月上旬からオープンするようになった。 2010 年以来、早期オープンの傾向が続いており、ついに今年は、英国内最大のバーミンガムのフランクフルト・クリスマス・マーケットが11月1日から始まる。 こうした傾向は、主に消費者の需要、小売戦略、オンラインショッピングへの移行などが組み合わさって起こっている。 元々あった消費者の「もっと早くから買い揃えたい」という欲求は、ソーシャルメディアによってさらに促進されているようだ。 また、ブラックフライデーやサイバーマンデーのような早期の割引イベントが一般的になるにつれ、ホリデーシーズンの買い物も早期に始まるようになった。 多くの小売業者は、消費者の「限られた支出」を早期に取り込み、物流の問題に紛れ込まないよう、季節のプロモーションを10月初旬から始めるようになったと、米メディア「CBS」は述べている。 たとえば、今年のアマゾンプライムの「ビッグディールデー」は10月8~9日に、また、ターゲットの特別値引き週間も10月6~12日に実施された。 実際、早期の値引きイベントは「利益率が高い」と言われている。さらに早期のホリデーセールは戦略的にも利点が多く、10月のセールで売れ残ったものを、シーズンの後半の売り切りセールにかけることで、在庫が売れ残るリスクを軽減しているという。
COURRiER Japon