店頭回収衣料をリサイクルした"循環型スーツ"誕生「不要になった衣類を気軽に店舗へ持ってきていただきたい」
洋服の青山を展開する青山商事は、不要スーツの再利用から誕生した循環型スーツ『ウエアシフトスーツ』を発表。店舗に設置していた「リサイクリングボックス」から回収したスーツのウールを取り入れた環境に優しい商品となっている。 【画像】カラーバリエーションも豊富な”終わらない服”『ウエアシフトスーツ』 同社は、2023年10月から「終わらない服を作ろう」をコンセプトに、全国の「洋服の青山」や「スーツスクエア」店舗に「リサイクリングボックス」を設置し、衣類回収をスタート。そこから1年をかけて、回収したスーツのウールを取り入れた循環型スーツを開発した。 同商品に使用されたウールは、繊維の長さが短いため再生が難しいほか、生産過程で手作業が多いことから均一な品質を保つことが困難で、リサイクルまで時間と手間がかかる。今回は古くからリサイクルウールを手掛けている尾州地域の技術を採用し、仕分けから紡績、仕上げまでの工程を一貫して行った。 今回のスーツの発売にあたり、同社では営業店スタッフを対象に尾州の工場見学を実施。実際にリサイクルされた衣類が生地となる工程を見る機会を設け、同商品への理解を深めたという。同社商品部の河原林孝太氏は、「お客様へ当社の取組みを理解していただくことで、不要になった衣類を気軽に店舗へ持ってきていただき、今後も環境負荷軽減を目指した取り組みを強化していきたいと思います」と胸を張る。 『ウエアシフトスーツ』(43,890円/税込)はカラーやサイズのバリエーションも豊富。 ブラウン、グレー、ネイビーなどの定番色にストライプやグレンチェック柄などを揃え、現代のビジネスシーンに適したデザインを提供。「洋服の青山」全店および、公式オンラインストアで発売されている。