ケネディさんがやって来た「東洋一のマンモス団地」倍率300倍「憧れの団地」いまレトロとモダンが共存する街に【兵動大樹の今昔さんぽ】
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。 大阪府枚方市は、みんなが知っている「ひらパー」こと「ひらかたパーク」がある街。現存する関西最古の遊園地として知られ、毎年秋に行われていた菊人形の展覧会も名物でした。 ■【動画】【今昔さんぽ】ケネディさんがやって来た「東洋一のマンモス団地」 倍率300倍「憧れの団地」は今、レトロとモダンが共存する街〈
■「ケネディさん」が団地にやって来た
今回手にしたのは、1962年(昭和37年)に撮影された写真。 外国人カップルに、子供たちが手を伸ばしていて、熱気が伝わってきそうです。このカップルが誰なのか探ることが今回の鍵になりそうです。
1883年創業の北村みそ本家で、地域の昔のことを知っていそうな方を紹介してもらいました。 写真を見てもらうと、「ロバート・ケネディ。ジョン・F・ケネディ大統領の弟。(横は)奥さんやろね。なんで(知っている)かというと、枚方に来たとき見た」と一発で答えが出てきました。 写真の外国人男性はロバート・ケネディさんで、隣の女性は妻のエセルさんだったのです。 場所は「香里団地」。旧陸軍の火薬製造所跡を活用し、1958年に関西初の大規模住宅団地として誕生しました。2万人以上が暮らせる街として、学校やショッピングセンターも併設され、「東洋一のマンモス団地」と称されました。そんな香里団地をケネディ夫妻が視察に訪れ、話題になったそうです。
■レトロとモダンが共存する「香里団地」
ということで兵動さんは香里団地へ向かいます。団地におよそ60年住んでいる御明雅之さんによると、洋式トイレやガス風呂など当時の最新設備がそろっていて、街自体もハイカラで、入居抽選の倍率が300倍となる人気ぶりだったと言います。 香里団地は、1993年から建て替え工事が行われ、時代に合わせた住みやすい街に生まれ変わっています。 一方、古くからの名所も残されていて、全国でおよそ30棟しかないと言われる激レアの団地「スターハウス」は、上から見ると星型になっていて、彩光や通風に優れているのが特徴です。当時人気だった香里団地の中でも、「スターハウス」は憧れの住まいだったそうです。
■写真が撮られた小学校が判明
香里団地には小学校が3つあったそうですが、ケネディ夫妻が訪問したのは「開成小学校」でした。開成小学校へ行くと、初瀬憲校長が資料を確めて、写真の場所は昔の渡り廊下のところだと特定してくれました。 【兵動大樹さん】「香里団地という大きな団地が、昭和30年代にできていた。そこにロバート・ケネディさんが視察に訪れていたということです」 (関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2024年11月8日 金曜日放送)