「選手村の食料が足りない!」パリ五輪日本代表選手団が陥る”まさかの空腹危機”と、その救世主
「ダンボールベッド」に「心のケアセンター」、そして「エアコンなし」など、開幕前からなにかと話題を呼んだパリ五輪の選手村の全容がメディアに公開された。 【絶対女王】世界ランク1位に君臨 "凛々しく美しい" フェンシング 江村美咲 内部には選手たちの居住区のほか、昼寝スペースやカフェ、お土産コーナーなどがあり、広大な敷地内を自転車で移動する人々も多く見受けられた。 「(メディア公開日の25日は)まだ競技が始まっていないからか、選手村内を走るシャトルバスがあまり機能していない。だから、選手たちの一部は貸し出されているブリヂストンの自転車を使って移動しています。選手村に居住している人は、ICカードをかざすと、自動販売機やカフェスペースをタダで利用できます」(現地を取材した記者) たしかに、メディアセンターで3ユーロ(約500円)だった500mlペットボトルの水や、4ユーロ(約670円)だった330mlペットボトルのコーラ、9ユーロ(約1500円)だったハンバーガーも無料だ。 メディアが入ることを許されなかった大食堂には、参加国の国旗がはためき、世界中のアスリートやスタッフたちが出入りしている。 「ただ食事を摂るだけでなく、他国の選手たちとの交流の場としても使っています。五輪名物のバッジ交換もここで行うことが多く、たまにナンパを目撃することもありますよ(笑)」(日本選手団関係者) 「ただ……」と前置きした上で、この関係者は食堂の問題点を指摘する。 「食事は決してマズくないし、むしろ美味しいのですが、東京の時よりも量やバリエーションが少ない気がするんです。関係者に問うと、『確かにそれはその通り。単純に供給量が追いついていない』とのことでした。長期にわたって開催される五輪期間中において、食事は栄養補給やストレス緩和の面で非常に大切ですから、もう少し計画的に運営してほしかったです。正直、『その通り! じゃねえよ』と思いました(笑)。日を追うごとに日本食は恋しくなりますし、どうしたものか……」 この問題をいち早くキャッチしたのが、パリ五輪期間中の情報発信拠点としてメダリストの会見などを行う「ジャパンハウス」だ。エッフェル塔近くのパリ日本文化会館内部に設置されたジャパンハウスの5階には、アスリートや関係者に日本食を提供するラウンジが設置されている。 「メディアに公開されたジャパンハウスのオープニングセレモニーでは、食品メーカーの味の素、そしてパリでミシュラン1つ星を獲得した日本人の手島竜司シェフが監修した日本食や、日替わりで提供される寿司、ラーメン、うどんなどの試食会が行われました。会場のスタッフは『選手村の食事が足りないようなので、少しでも力になれたら……』と話し、選手団を食でサポートする決意を新たにしていました」(ジャパンハウスを取材した記者) アスリートたちにとって死活問題とも言うべき選手村での「空腹危機」状態を、TEAM JAPAN全体で救おうとする試みが始動した。
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