日本の感覚ではまだ金利は高いかもしれないけれど…ニュージーランド不動産、住宅金利5%台突入で春が来た!【現地バイヤーが解説】
8月になり、ニュージーランドの大手銀行は金利を下げ始めました。これを機に物件の購入を検討する人も増えそうです。遠く日本から、物件価格の上昇を見込んだ投資物件の購入を考えてみてはいかがでしょうか?※本記事では、オークランド在住で不動産会社を経営する著者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
春が来た!
日本では、猛暑、台風の影響で大きな被害を受けた方へのお見舞いを申し上げます。こちら、ニュージーランドにおきましても大雨による洪水が発生。被害を受けている家屋が出ております。 昨年1月のサイクロンによる被害は、今だに解決していない箇所もあり、改めて自然の力を大きく感じております。一方で今月29日からはサマータイムが開始します。通りの花も徐々に咲きだして春を感じる季節がやってきました。 サマータイム開始の今月は、不動産業界では繁忙期へと移行する月でもあります。大手銀行の金利引き下げの発表を受け、まだまだこれと言った実感は得られないものの、気分的にポジティブになれるときがやってきました。 8月の物件の国内平均価格は$844,595と発表され、オークランドは、$1,047,217となり、対前年比1.4%マイナスではあるものの、先月に比べると1.3%上昇。実質、人気の地区の物件ついては、価格も元に戻ってきたかという勢いもあります。
住宅ローン金利低下、5.99%!
大手銀行は金利を下げ、ついに6%を切る5.99%という数値を出しています。日本の低金利と比較しますと、まだまだ高いという感覚があると思いますが、8%台という時代もあったNZにおいては、久しぶりの5%台。物件所有者は物件の値上がりを期待し、売却へと進める段取りを開始。クリスマス前のラストスパート時期です。 と同時に、今度は建築業者も忙しくなる時期。ペンキの塗り替え、家の洗い、バスルーム・キッチンの改装が主流ですが、この事前の費用を金利なしで提供する機関もあります。こちらの住宅ローンは、20年ローンと組んでも、1、2年単位での金利を選んでいきます。 我が家も、6月に切り替えがあったばかりで、今月金利が下がった分、悔しい思いをしています。金利の変化の発表の時期のサイクルに合致するかで、明暗が……。とはいえ、国民のムードは、マイホーム購入へと移行。しばらく様子を見ていたカップルはそろそろ実行へと移ってほしいものです。 まだまだ住宅価格はお得。そして、賃貸物件の家賃は上昇、それを払う力があれば、住宅ローンが払えます。高望みせず、マイホームの第一歩から。最初から広い家に住むという希望は捨て、小さいながらも我が家を得て、2ベッドルームからはじめられるとよいでしょう。 戸建でも、探せば条件の良い家が見つかります。正直に言えば、新築のタウンハウスのリビングは、細長く・リビングが狭い。しかし、ユニットや戸建の中に2ベッドルームもあり、長方形ではない、正方形型の大きいサイズのリビングが見つかります。 では、新築のタウンハウスを否定するのか? いえ、そうではありません。新築はやはり、新しい自分たちのスタートを切るのにふさわしい場所です。リビングが少々狭くても小庭があると思いますので、来客が来た際はその小庭に屋根を付け、パラソルをつけ、パーティールームとして使用できます。椅子さえあれば、キッチンのハイカウンターに皆で集まれます。 今時、テレビを皆で見ることも少なくなってきています。それぞれがタブレットで動画を見る時代です。大型テレビは要らない。必要であれば、壁につけ、大型ラックは排除して少しでもサイズダウンしていきましょう。若い世代、ファーストホームバイヤーには力を入れて、このように語っております。 賃貸物件が借りられる人には別の素晴らしさがあります。予算がなく共同生活をされる人、すなわちフラットメイトとして居住する場合でも、皆と集い楽しい生活をつくることができるでしょう。どんな部屋であろうとも、自分で家賃、ローン金利を用意でき、自立して住める家を設定することは素晴らしい。最初から希望を100%叶えられる物件を求めず、一歩一歩理想に近づくことが大事です。 一方、資金が充分にあり、力がある方はグレードの高い家を目指す。さあどこまでめざせるのか? めざしたいのか? これまた楽しみです。オークランドにも豪邸が沢山あります。いろんなカラーの住居があります。 もし、今読者の方で2,500万円以上の現金を用意できる方がいましたら、オークランドにて投資物件が買えます。こちらに関しては銀行ローンは組めず、キャッシュバイヤーのみの受け付けです。過去の記事にもお知らせしてきましたが、実行される方の数も増えてきました。今一度、海外不動産に興味がある方はこのチャンスを生かし、資産の分散化を試みるのはいかがでしょう。