広島が連覇…女子サッカーWEリーグ・クラシエ杯
サッカー・WEリーグ クラシエカップ決勝(29日・国立競技場)――広島が1―0でINAC神戸を破り、2連覇を果たした。33分にMF上野のゴールで先制し、そのまま逃げ切った。(観衆2万1524人)
エース上野の一撃
エースがここ一番で結果を出した。 33分、先制ゴールを決め、喜ぶ広島・上野(左)(29日) 33分、広島はFW中嶋がゴール前中央の混戦の中、粘ってパスを出す。受けた上野は「迷わず打とうという気持ちだった」。左足で蹴り込むと、相手選手に当たりながらもゴールに吸い込まれた。後半はINAC神戸のペースとなったが、広島は4バックから5バック気味に守備を厚くして対応。前線にいた上野は運動量豊富に動き回り、守備でも勝利に貢献した。 昨季、WEリーグのベストイレブンに初選出された28歳。10月の日本女子代表(なでしこジャパン)の国際親善試合では、追加招集されながらコンディション不良で離脱するという経験をしていた。吉田監督は「非常に悔しい思いをした中で過ごしてきたと思う。チームが苦しい時こそ、頼りになる選手だなと改めて感じた」と最高級の賛辞を贈った。(荒井秀一)