北朝鮮兵、ウクライナ軍との戦闘に本格投入か 「遺体」の動画投稿も
ウクライナのゼレンスキー大統領は14日夜、「ロシアが相当数の北朝鮮兵を戦闘に投入し始めた」と明らかにした。現時点ではウクライナ軍が越境攻撃を展開するロシア南西部クルスク州に限られるが、今後、ウクライナ領内の前線に投入される可能性もあるという。 ウクライナや韓国、米国のこれまでの発表では、北朝鮮兵は10月にロシアに送られ、その数は1万人超に上るとみられている。ロシア国内で訓練を受け、ウクライナ軍との本格的な交戦が近いとされてきた。 ウクライナ国防省情報総局は、北朝鮮兵の一部が「給水車のような見た目の民間トラック」でクルスク州の前線に送られ、今月13日に「警戒態勢」を取るよう命じられていたとする。 情報総局は14日になり、「ロシアは北朝鮮兵を海軍歩兵と空挺(くうてい)軍の一部として戦闘任務に使い始めた」とした。混成部隊は「200人に上る損失を出した」とするが、内訳は明らかにしていない。 ウクライナ軍でドローン(無人機)部隊を率いる指揮官は15日、雪の上に10人以上が横たわるドローンで撮影された映像をSNSで公開。「朝鮮人も混じっている」と書き込んだ。同日クルスク州で撮影した遺体だという。
朝日新聞社