福島復興サイクルロードレースシリーズ 被災地の“息吹”全身に 大雨で昨年中止 待ちわびた景色満喫
双葉郡を巡る「ホープライド50」(51キロ)に臨んだ福島市の久保堅司さん(47)は復興関連の仕事をしており、郡内をよく訪れる。「自転車で巡り、いつもと違う景色を見られた。着実に地域が前に進んでいると再認識できた」と話した。 ■にぎわう沿道 児童ら声援 原発事故に伴う避難指示が徐々に解除され、住民の帰還が進んでいる双葉郡でも大勢の県民が選手に声援を送った。 「ふくしま240」と「ふくしま80」(85キロ)の29キロ地点に当たる東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)の前では、学習で訪れていた桜丘小(相馬市)の児童も応援の輪に加わった。疾走する参加者に「がんばれ!」などと声をかけ、後押しした。 広野町の会社員藤田秀樹さん(58)は「県内外からこんなに大勢の人が集まるイベントは久しぶりではないか。大会を機に福島に関心を持つ人が増えてくれたらうれしい」と語った。