アーセナルで出番を失うGKラムズデールにウルブスが関心…買い取りOP付きレンタルでオファー提示か
アーセナルに所属するイングランド代表GKアーロン・ラムズデールの獲得に向けて、ウルヴァーハンプトン(ウルブス)が具体的な動きを見せたようだ。イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のメディアが報じている。 現在26歳のラムズデールは2021年夏、最大3000万ポンド(約57億円)と報じられた移籍金でシェフィールド・ユナイテッドからアーセナルへ完全移籍加入。シーズン開幕直後にドイツ代表GKベルント・レノ(現:フルアム)から守護神の座を奪うと、その後は2シーズンにわたってアーセナルのゴールマウスに君臨。2022-23シーズンはプレミアリーグ全38試合に出場し、クラブにとって7シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大きく貢献。躍進を続け、最終的にはシーズンを2位で終えたチームにとって、欠かせない“守護神”として活躍していた。 だが、在籍3年目の昨季は状況が一変。ブレントフォードからスペイン代表GKダビド・ラヤがレンタル移籍加入すると、プレミアリーグ開幕からの4試合はラムズデールがゴールマウスを守ったものの、第5節エヴァートン戦(○1-0)からはラヤに定位置を譲る。以降もベンチを温める日々が続き、最終的には公式戦11試合の出場にとどまっていた。 今夏にはラヤが完全移籍で加わることが決まっており、2024-25シーズンのプレミアリーグ第1節ウルブス戦(○2-0)でも、大方の予想通りラヤが出場。今季も出番が限定的と見られる中、8月上旬にはアヤックスからレンタル移籍のオファーが届いたが、完全移籍、もしくは買い取り義務付きのレンタル移籍を希望するアーセナルが拒否していたという。 このような状況のなか、今季のプレミアリーグ開幕戦でアーセナルに敗れたウルブスが、同試合のベンチに座っていたラムズデール獲得に向けて動いているようだ。既に2024-25シーズン終了時までの1年間のレンタル移籍でオファーを提示したと報道。契約には来年夏の買い取りオプションが含まれているほか、今季はラムズデールの給与の大部分をウルブスが負担するという条件になっている模様だ。 なお、今夏のラムズデール売却を想定していたアーセナルは、後釜となる“バックアッパー”として、エスパニョールに所属するU-23スペイン代表GKジョアン・ガルシアに接触済みだという。昨季後半からエスパニョールで正GKの座を確保し、今季もラ・リーガ開幕戦のバジャドリード戦(●0-1)でゴールマウスを守った23歳は、今夏に開催されたパリオリンピック2024でもバックアッパーとして金メダル獲得を経験。スペインの若きGKとは既に個人合意に達しており、ラムズデールの退団が確定した段階で、獲得に向けてクラブ間交渉を詰めていくと見られている。 果たして、今回ウルブスが提示したオファーで、アーセナルは首を縦に振るのだろうか。そして、ラムズデールはウルブスで、ポルトガル代表GKジョゼ・サとの定位置争いに挑むこととなるのだろうか。今後の動向に注目が集まっている。
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