【全文】佳子さま29歳の誕生日「誰もが幅広い選択肢を」
【6月】「誰もが読書できる社会を目指す」ことについて、文部科学省と厚生労働省から説明を受けられました。例えば、目が見えない、見えにくい、文字や文章の認識が困難、本を持てない、本のページをめくれない、目で文字を追えないなどの状況にある人が、本や生活情報を読めるようにするための取組についてお聞きになりました。情報を、点字や音声、読みやすい文字の大きさや文章にするなどの取組が、ボランティアの支援も受けながら行われています。このような取組を、たいへん意義深く思われたと伺っております。 「『産経児童出版文化賞』贈賞式」にご臨席になりました。お言葉では、式典に先立って読まれた各受賞作について述べられました。その後、障害、家庭や経済の状況、図書館へ行くことの難しさなどにより、本を買ったり借りたりすることや、本を読むことに困難を感じている人が、読書を楽しみやすくなる環境を整備するための取組が行われていることをお話されました。そして、このような取組が実を結び、多様な本がより多くの人たちの手に届くこと、誰もが様々な方法で隔たりなく読書をできる社会になることを願われました。贈賞式に続いて、作者や翻訳者、編集者にお会いになり、作品に込めた思いや制作過程などについてお聞きになりました。
【7月】「東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート」にご臨席になり、カラフルな風船で飾られた会場で、リズムにのったり、タオルを振ったりされながら、様々な種類のダンスや演奏を、参加者と一緒に楽しまれているご様子でした。障害の有無や年齢などに関わらず、会場にいる人々が一緒になってダンスを楽しめることの大切さもお感じになったと伺いました。 静岡県で開催された「全日本高等学校馬術競技大会」にご臨席になりました。競技を観戦された際には、全国から選ばれた選手が力を発揮できるよう応援されました。また、「静岡県医療健康産業研究開発センター(ファルマバレーセンター)」を見学され、患者と医療従事者のために、より安全に使用できる医療機器を作り続けてきた努力などのお話に、熱心に耳を傾けられました。同センターでは、がんの緩和ケアの認定看護師を養成する研修や、体を動かしづらい人も使いやすい住まいのモデルルーム等もご覧になり、様々な健康状態にある人々がそれぞれの状況に応じて暮らせるよう努力が重ねられていることを、心強く思われたと伺いました。 【8月】兵庫県の甲子園球場で開催された「全国高等学校女子硬式野球選手権大会」の決勝戦を観戦されました。スピード感あふれる試合展開に引き込まれ、応援の盛り上がりも楽しまれているご様子でした。 「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」にご臨席になり、手話でお言葉を述べられ、出場者等と懇談されました。それぞれのスピーチから出場者の思いが伝わってきて、心を動かされたとお話しになっていました。