【全文】佳子さま29歳の誕生日「誰もが幅広い選択肢を」
秋篠宮家の二女、佳子さまは、29歳の誕生日を迎えられました。この1年様々な活動に取り組み、「誰もが安心して暮らせる」そして「誰もが幅広い選択肢を持てる」社会になることを願うお言葉を繰り返し述べられてきました。また、ジェンダー平等や社会の偏見についての発信も。宮内庁皇嗣職が公開した佳子さまのこの1年のご活動について全文紹介します。(表記は宮内庁発表のままです) 【参考事項】(佳子内親王殿下29歳お誕生日に当たり) 宮内庁皇嗣職 佳子内親王殿下は、12月29日(金)に満29歳のお誕生日をお迎えになります。この1年間のご活動のすべてをご紹介することは叶いませんが、ご活動の一部をご紹介いたします。 【1月】「聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」にご臨席になりました。きこえない子ども、きこえにくい子どもの保護者の経験、また、子どもや保護者を支援してこられた教育者のお話を、印象深くお思いになったご様子でした。ご臨席に先立ち、「全国聾学校作文コンクール」の佳作以上の44作をお読みになりました。 名誉総裁をされている公益財団法人日本テニス協会の「創立100周年記念式典」にご臨席になりました。その際のお言葉では、「生涯スポーツ」、「観るスポーツ」、「競技スポーツ」としてのテニスの普及に貢献してきた日本テニス協会をはじめとする関係者の努力に触れられるとともに、テニスに取り組みたい、またはテニスを観戦したいと思うすべての人が、様々な制約を超えて、色々な方法で、隔たりなくテニスを楽しめるよう願われました。
【3月】茨城県を訪問され、「偕楽園左近の桜植樹式典」にご臨席になりました。この式典は、皇室ゆかりの桜が2019(令和元)年に台風で倒れたため、その後継木を植樹するためのものでした。「好文亭」と「弘道館」も見学されました。また、「茨城県立水戸聾学校」を訪問された際には、中学生、高校生による発表や、授業等で制作した作品から、学校生活の様子や今後の目標がよく伝わってきたとのことでした。後日、植樹された桜が花を咲かせた写真をご覧になった際には、嬉しくお思いのご様子でした。 【5月】「森と花の祭典―『みどりの感謝祭』式典」に名誉総裁としてご臨席になりました。森林ボランティアや、街中を花や木で彩る活動などに取り組んできた受賞者にお会いになり、それぞれの活動の中で工夫してきたことなどのお話をお聞きになりました。 宮城県を訪問されました。まず、「石巻南浜津波復興祈念公園」でご供花をなさり、震災で亡くなられた方々に深い哀悼の意を表されました。続いて、「みやぎ東日本大震災津波伝承館」、「石巻市震災遺構門脇小学校」で展示や遺構をご覧になり、お話に耳を傾けられました。亡くなられた方々、被災された方々に思いを致されているご様子でした。また、被害の大きさと、震災について語り継ぐことの大切さを改めてお感じになったと伺いました。その後、仙台市で開催された「全国都市緑化祭」にご臨席になり、色とりどりの庭園がとても美しかったと伺いました。緑化フェア期間に合わせて特別展が開催された「宮城県美術館」も見学されました。