成長できていない…。レンタル先で苦しむJリーグの逸材(3)なぜ? ベンチにも入らず。22歳でピンチのMF
今季のJリーグも残すところあとわずか。多くの若手選手が元のクラブを離れ、自身の成長のためにレンタル移籍先で戦っている。しかしすべての若手が順風満帆ではなく、苦労のさなかにいる選手も多い。今回は加入先で苦しんでいるJリーグの逸材選手を6人紹介する(スタッツは11月3日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
MF:吉長真優(よしなが・まひろ) 生年月日:2002年3月20日 保有元クラブ:ジュビロ磐田 レンタル先クラブ:カマタマーレ讃岐(J3) 今季リーグ戦成績:1試合出場0ゴール0アシスト 今季はJ3で戦う吉長真優は、2020年に成立学園からジュビロ磐田に加入。当時J2を戦っていたチームでリーグ戦5試合に出場すると、J1に昇格した2022シーズンの第28節・柏レイソル戦でプロ初ゴールを記録した。 同シーズンはリーグ戦18試合に出場しており、柏戦のゴール以外でも要所で輝きを放っていた。特にリーグ戦第30節・セレッソ大阪戦では金子翔太のゴールをアシストし、右ウイングバックとして幾度もチャンスを演出。この試合は2-2の引き分けに終わったが、同選手は攻撃面で存在感を示していた。 しかし翌シーズンにチームがJ2に降格すると、出番は半減。リーグ戦9試合の出場にとどまり、ベンチから外れる試合も多かった。磐田は降格から1年で昇格を果たしたが、吉長にとっては悔いが残るシーズンとなった。 今年2月にカマタマーレ讃岐にローン加入するも、出場機会の確保には至っていない。怪我の情報は伝えられていないが、ここまでリーグ戦わずか1試合でしかピッチに立っておらず、ベンチにも姿がない。 今年の3月に22歳になった同選手は、年齢的にもそろそろ正念場が見えてきている。磐田では右サイドハーフだけでなく、サイドバックやウイングバックとしても起用されており、ポリバレントな特長はポジション争いでも有用なはずだ。 きっかけさえあれば、状況を打開できるだけの実力はあるだろう。
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