“今季最強寒波”襲来 豪雪災害に苦しむ青森で再び大雪 名産リンゴに被害も
今シーズン最強寒波が9日から10日にかけてピークを迎えています。この影響で、日本海側では大雪となっています。これを受けて、国交省と気象庁が共同で記者会見を開き、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けています。 【画像】再び豪雪に見舞われる青森 気象庁・国交省が緊急会見
■青森県で再び大雪被害 スタック続出
8日夜、富山県黒部市では吹雪となり、激しく雪が吹き付けた看板が雪と風の強さを物語っていました。そして路面には、薄っすらと雪が積もり始めていました。 その頃、福島県郡山市では、ネクスコ東日本が大雪の予報を受け、予防的に磐越道の一部区間を通行止めにしました。 「大雪により走行できなくなった車両が大規模な渋滞を発生させる可能性がある」として、外出の見直しや降雪地域を避けた広域迂回(うかい)の呼び掛けを行っています。磐越道は、9日午前7時に通行止めが解除されました。 先週末から最大規模の豪雪に見舞われていた青森県に、再び大雪が降りました。青森市内の神社では、鳥居の一部が落下し、地面に横たわっています。雪の重みによるものでしょうか。倒れた鳥居の上には、すでに雪が積もり始めていました。 雪は青森の名産品にも大きな影響を及ぼしています。 弘前市内のリンゴ園では、雪の重みでリンゴの木の枝があちこちで折れています。ポキっと折れているものもあれば、引き裂かれるように折れているものもあります。 青森県りんご協会 内山国仁会長 「今の時期にこれだけの(雪の)量は経験ないので、そうとうな被害があるんじゃないか」 青森県りんご協会によると、大雪のためリンゴ園に近付くことができず、被害状況を未だ確認できていないところも多いといいます。 青森市民 「正直、ここまでは経験したことないくらいの雪。(平年の)3倍と言っているが、下手するとそれ以上かもしれない」 男性の上着や帽子、そして眉毛の上にも雪が積もり始めています。 住宅街では右に左に大きく弾むように走る車や、右に傾きながら走る車。スタックする車も相次いでいます。 こうしたなか、市内のタクシー会社では、こんな取り組みも…。 成長タクシー 一戸裕康さん 「こちらがスタック車両を救出する車です。これである程度の車を救出している」 タクシー会社は独自にレスキュー隊を結成し、要請を受けスタックした車の救出を行なっています。 救出要請が入り、現場に急行します。到着すると、タクシーがスタックして動けなくなっていました。すぐさまロープを括りつけ、けん引します。スタックしながらも、ゆっくり進んでいきます。そして、タクシーは無事救出されました。