実家の仏壇から「聖徳太子」の1万円札を見つけました。祖母が「もう使えないよ」と言いますが本当でしょうか?
日本銀行は1885年(明治18年)に初めて銀行券となるお札を発行し、2023年までに53種類の銀行券が発行されています。そのうち聖徳太子の1万円札は、1658年から1986年まで発行されていましたが、現在でも店舗などで使えるかどうか気になる人もいるのではないでしょうか。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの? 聖徳太子ではなく福沢諭吉の1万円札が発行されているため、すでに無効であると解釈している人もいることでしょう。 結論から言えば、聖徳太子の1万円札は現在でも使えます。お札としての価値は有効なので、発行はされていなくても買い物などの支払いに使用できるのです。 ただし、店舗によっては聖徳太子の1万円札を受け付けていない場合もあるため、日本銀行での交換や金券ショップで買い取ってもらうことを検討してみてください。
聖徳太子の1万円札は現在も有効な銀行券
聖徳太子の1万円札は「現在発行されていないが有効な銀行券」として日本銀行の公式に記載されています。また、日本銀行では「一度発行された銀行券は法令に基づく特別な措置がとられない限り通用力を失わない」とも伝えており、聖徳太子の1万円札は現在でも使用可能です。 なお、聖徳太子が描かれた銀行券は、1万円札以外に5千円札と千円札も発行されていました。これらも1万円札と同様に現在も有効な銀行券なので、適切な方法にて使用したり、引き続き保存したりしてみてください。
仏壇から出てきた聖徳太子の1万円札の適切な使用方法とは?
仏壇から聖徳太子の1万円札が出てきた場合は、適切な方法で使用することを検討してみてください。聖徳太子の1万円札はお札としての価値は有効ではあるものの、店舗によっては受け付けてもらえない場合があるからです。聖徳太子の1万円札の適切な使用方法は以下のとおりです。 ●日本銀行の本支店で現在発行中の1万円札と交換 ●金券ショップで買い取ってもらう 方法別に内容を解説します。 ■日本銀行の本支店で現在発行中の1万円札と交換が可能 聖徳太子の1万円札は日本銀行の本支店で現在発行中の1万円札に交換できます。 日本銀行の公式でも「すでに発行されていない流通に不便な銀行券は日本銀行の本支店で現在発行されている銀行券と引き換えられる」と伝えています。 ■金券ショップで買い取ってもらう 聖徳太子の1万円札を金券ショップで買い取ってもらうことも可能ですが、一定の条件に当てはまらないかぎり買い取り価格の相場は額面通りでしょう。ただし、以下の状態の1万円札であれば高値での買い取りも期待できるので、確認したうえで金券ショップに持ち込んでみてください。 ●未使用 ●A-A券(記番号のアルファベットがAで開始してAで終了している) ●サンドイッチ番号(記番号の始めと終わりの数字が同じ、間に挟まれた4桁の数字がそろった状態) ●階段番号(記番号が123456のように1つずつ増えている) ●キリ番 ●ぞろ目 など
聖徳太子の1万円札は捨てずに交換や買い取りを検討しよう
聖徳太子の1万円札は、2023年現在も価値が有効な銀行券です。古い銀行券だから使えないといったことはありません。 ただし、聖徳太子の1万円札は店舗などで支払いに使えますが、受け付けてもらえない可能性もあるでしょう。スムーズに使用したいのであれば、日本銀行の本支店で現在発行中の1万円札と交換したり、金券ショップで買い取ってもらったりするなどしてみてください。 出典 日本銀行 お金の話あれこれ 日本銀行 教えて! にちぎん 国立印刷局 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部