今も変わらぬ『ゴーオンジャー』愛! 古原靖久が語る『ブンブンジャー』コラボ裏話
炎神戦隊ゴーオンジャーが、ニチアサに帰ってきた。 32作目のスーパー戦隊『炎神戦隊ゴーオンジャー』とクロスオーバーが描かれた、『爆上戦隊ブンブンジャー』第12話「爆上エンジン」。当時のキャスト・スタッフが集結し、ストーリーや音楽、アクションの演出に『ゴーオンジャー』愛を迸らせながらも、“相棒との絆” という『ブンブンジャー』とつながるテーマも描き出した、ボリューム満点なエピソードとなった。 【関連画像】古原さんの撮り下ろし写真を見る(写真8点) 東映特撮ファンクラブでは、同エピソードのオーディオコメンタリーを配信中。江角走輔役の古原靖久さん、監督の渡辺勝也さん、ゴーオンレッドのスーツアクターを務めた福沢博文さんの3人が、撮影の裏側を和気あいあいと語っている。 今回はオーコメ収録を終えたばかりの古原さんにインタビュー。渡辺監督や福沢さん、『ブンブンジャー』キャスト、さらにはスーパー戦隊やヒーローへの熱い想いをお話しいただいた。 ◆言葉じゃなくて行動で示す走輔らしさ◆ ――オーコメの収録、お疲れさまでした。終始和やかな雰囲気で盛り上がっていましたね。 古原 いやぁ、本当に楽しかったですね! ――改めて第12話を観た感想をお願いします。 古原 とても面白かったし、『ゴーオンジャー』らしさがすっごく出ていたんじゃないかなって。『ゴーオンジャー』らしさっていろいろあるんですけど、走輔に関して言えばとにかく真っ直ぐで、熱くて、不器用。だから、敵が下駄を履かせてくるとわかっていても、前だけを見て突き進む。そんな走輔の「マッハ全開!」な熱さがよく出ていたと思います。 ――ブンブンジャーに先輩らしい言葉をかけるんじゃなく、自分の生き様を見せるというのも、実に走輔らしいというか。 古原 そうですね。走輔は言葉ではなく行動で示す、「俺はこうやるけど、お前らはどうするんだ」ってタイプなんです。今回先輩として出ると聞いたとき、「なんか小難しいことを言ったりするのかな」って一瞬考えたんですよ。でも、多分そうじゃないだろうなと思い直したし、実際のストーリーも走輔の姿を見て、ブンブンジャーのみんなが気づきを得るって感じで。とても走輔らしい脚本を作っていただき、本当に感謝しています。 ――脚本の古怒田健志さんも『ゴーオンジャー』に参加されていましたし、オーコメに参加された渡辺監督、福沢さん含めて、スタッフも『ゴーオンジャー』メンバーが再集結した感があります。 古原 というか、現場の3分の1が『ゴーオンジャー』のメンバーでしたね(笑)。それもあって、16年経ったという感じが正直なくて。「お久しぶりです!」というより、2週間ぶりくらいの感覚でした(笑)。「おかえり」って感じで優しく迎え入れてくれてメチャクチャやりやすかったですし、現場でもみんなが僕を応援してくれて……まぁ、却下されたアドリブが5個くらいありましたけど(笑)。でも、スピードルを胸元に入れて変身したところや、「ブンブンレッド」呼びはカットされなかったし、結果めちゃくちゃ面白く出来上がっていたんで良かったです。(同席した吉川史樹プロデューサー補を見て)仕上がり見て、どうでしたか? 吉川 めちゃくちゃ『ゴーオンジャー』でした。2008年が帰ってきた感じで(笑)。 古原 やっぱそうですよね! 史樹くんも言っていた通り、『ゴーオンジャー』が戻ってきたというか。でもそれはひとえに、『ブンブンジャー』が僕たちと親和性が高くて、共通点も多いから戻ってきやすかった、というのがあって。『ゴーオンジャー』と『ブンブンジャー』って、よく似ているんですよ。最初が3人というのもそうだし、何よりブラックがどっちも警察官ですから。 ――ブンブラックの阿久瀬錠と、ゴーオンブラックの石原軍平の共通点は、オーコメでも話題になっていましたね。 古原 錠の「カッコいい!」が「カッコよすぎる……」になったら、ほぼウチの(石原)軍平です(笑)。違うのは自分のことを刑事だと盛っているか盛っていないか、変身するために脅迫しているかどうか……って、あんまり悪く言うと怒られるかもしれない(笑)。逆にキャラクターとしては、(範道)大也やシャーシロ(鳴田射士郎)は、先の先まで読んで戦術を考えるタイプだし、(振騎)玄蕃も掴みどころがない不思議な性格で、走輔とは全然違うメンバーが多いんです。(志布戸)未来には「だから大也が言ったのに」って言われていましたが(笑)、だからこそ100トン下駄を履かされても突破する、江角走輔力を引き立たせてもらえたのかなって。そもそもヤイヤイ・ヤルカーを見た時点で、ウチの炎神たちと走らないかなって勝手に思っていたんですよね。今回でそれが叶ったことも嬉しかったです。 ――スピードルは予告で登場した際、SNSで大きな話題となっていましたね。 古原 僕は出演の話を聞いたときから、絶対スピードルは出るなと思っていました、『ゴーオンジャー』のテーマが相棒なので。スピードルが出たことで、一人では突破できないことも二人ならできる、1+1=2じゃなくて100以上の力が生まれるという、相棒との絆や力が表現できた気がします。でも、バスオンとベアールV、エンジンオーが出るとは予想していませんでした、流石に。「ロボも出してくれるんだ!」って、めちゃくちゃテンション上がりましたね。 (C)テレビ朝日・東映AG・東映