イエメンからのミサイル着弾、迎撃失敗 イスラエル・テルアビブ
(CNN) イスラエル軍は21日、商都テルアビブにイエメンからのミサイルが着弾したことを明らかにした。 軍の発表によると、ミサイルは20日夜から翌朝にかけての時間帯、市南部のヤッファに撃ち込まれた。市内に防空サイレンが鳴り響き、迎撃を試みたが失敗したという。 救急当局によれば、少なくとも16人が建物から飛び散ったガラス片で軽傷を負った。また14人が避難しようとしてかすり傷を負い、7人がパニック症状に陥ったが、死者は報告されていない。 イスラエル軍の強固な防空システムをかわし、テルアビブに飛翔(ひしょう)体が直接落下するのは異例の事態。 イエメンの親イラン武装組織フーシは、21日未明にヤッファへ向けて、超音速弾道ミサイル1発を発射したと発表。ミサイルは標的に命中し、イスラエルの防空システムによる迎撃は失敗したと述べた。 昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってから、イスラエルはハマスと共闘するフーシやレバノンの親イラン組織ヒズボラ、さらにイラン自体からミサイルやロケット弾による攻撃を受けてきたが、その大半は迎撃に成功している。 イスラエル軍は19日にも、テルアビブ上空でイエメンからのミサイルを迎撃し、その破片で市内の学校に大きな被害が出たと発表した。