東海道の宿場数「53」と知られるが…実は「五十七次」、完成400年でイベント
江戸時代に、江戸と大坂を結ぶ東海道に57の宿場「五十七次」が完成して今年で400年になるのを記念したイベント(枚方信用金庫など共催、読売新聞大阪本社など後援)が17日、大阪府枚方市の淀川河川公園で開かれた。
東海道の宿場の数については、歌川広重が浮世絵「東海道五十三次」に江戸・日本橋から京都・三条大橋までを描いたことで、「53」と広く知られるようになった。だが、江戸時代後期に各宿場の規模などを記した「東海道宿村大概帳」には京都から大坂の伏見、淀、枚方、守口の四つを合わせた「57」の宿場が記載されている。
この日のイベントは、東海道最後の宿場の庄野宿(三重県鈴鹿市)が整備されて400年の節目を記念して開かれた。オープニングセレモニーで枚方信用金庫の吉野敬昌理事長は「健康維持のために、お年寄りにも食べ歩きしながら宿場を巡り、地域を盛り上げてほしい」と呼びかけた。
会場には、沿道の自治体や企業、団体などが、特産品の販売や五十七次に関するクイズのブース、キッチンカーなどが並び、来場者らは買い物や地元グルメを楽しんだ。また、京都と大坂をつないだ淀川の水上交通への関心も高めようと、関係者ら約60人が大阪市中央区の八軒家浜船着場から船に乗り、同公園まで約3時間かけて淀川を上るツアーも行われた。