大阪・吉村知事 宣言解除の場合「府民の外出はいいと思う」ただ府県間の移動は控えて
大阪府の吉村洋文知事は20日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、緊急事態宣言が解除された場合、府民の外出について「外出自体はいいと思っています。マスクをする、人との距離を取る、接触はできるだけ控えるなど気をつけた上で外出そのものをするなということを僕は言わないです」と述べた。 【中継録画】吉村知事・兵庫知事の「前のめりでは」という意見について「緊急事態宣言の評価については、僕は解除すべきだと思っています」
「外出そのものをするなということを僕は言わない」
会見で報道陣から、緊急事態宣言が解除された場合、府民の不要不急の外出は、府内であればある程度してもいいか?という質問があった。 これに対し、吉村知事は「僕は府内に外出していただくというのはいいと思っています。そして、今度は大事なのは外出の仕方」とした。 また「マスクをして外出をする」「外出したときは人との距離を取る」「接触はできるだけ控える」ことについて注意を呼びかけ「特に飲食なんかは気を付けると。唾液の中にかなりのウイルスがあるというのはもう分かっている話ですから。そういったところに気を付けた上で、外出そのものをするなということを僕は言わないですし、その方針はありません」と述べた。
「安倍総理もできるだけ府県間の移動は控えてもらいたいというふうにおっしゃっている」
しかし、府県間の移動については「安倍総理もできるだけ府県間の移動は控えてもらいたいというふうにおっしゃっているので、そこはやっぱり僕自身も尊重しようというふうには思っています」とした。 ただ19日に吉村知事が在阪局のテレビ番組に出演した際、和歌山県の視聴者から「大阪のデパ地下に行ってはダメか?」という質問があったことを引き合いに出し「それはダメじゃないので。色々な買い物や外出をするなと言わないけど、府県間でレジャーでどこかに行くなど、そこはできるだけ含んで頂けたらなという風に思います」と話していた。
「僕は解除すべきだというふうに思っています」
また、20日に兵庫県の井戸敏三知事が全国知事会の会合で、政府の緊急事態宣言の解除について「少し前のめりになっているのではないか」と慎重な意見をしたことについての質問もあった。 吉村知事はこれまで、解除の際は京阪神で足並みをそろえることを度々話してきた。しかし、今回の井戸知事の意見については「それは井戸知事のご意見だろうというふうに思います」とし、休業要請の対象の範囲についてはできるだけ兵庫・大阪・京都が特に足並みをそろえたいと強調。「緊急事態宣言の評価については、僕は解除すべきだというふうに思っています」と述べた。
「関西の全体の感染状況を見ても緊急事態宣言は解除されるべき」
また、緊急事態宣言により大きな犠牲と出血を伴ったということも考え「やはり僕は今の大阪の感染状況、これは大阪以外も、関西の全体の感染状況を見ても緊急事態宣言は解除されるべきだと考えます」と続けた。