「みんな同じに見える」ソン・フンミンへの同僚MFの“差別的冗談”が波紋! 韓国メディアは怒りの糾弾「絶対に言ってはいけない」
韓国代表の偉才に関する騒動がハレーションを広げている。 小さくない物議を醸しているのは、トッテナムに所属するウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが、同僚の韓国代表FWソン・フンミンに放った言葉だった。 【動画】劇的な芸術弾 韓国を救ったソン・フンミンのFKシーンをチェック オフシーズンの真っただ中に起きた一大騒動だ。母国のテレビ番組『Por la Camiseta』に出演したベンタンクールは、司会者からソン・フンミンのユニホームをせがまれた際に「ソニーの? みんな同じように見えるからわかんないや。もしかしたらソニーの従弟かもしれないよ」と発言。これがアジア系に対する人種差別だとして波紋を広げたのだ。 騒動が大規模なものに発展すると、ベンタンクールは自身のSNSで謝罪。インスタグラムのストーリー動画を通じて「起きたことについて謝罪する。あれはひどい冗談だった」と“火消し”に奔走したが、正式な謝罪でなかったために非難が殺到。まさに火に油を注ぐ事態となっている。 プレミアリーグの強豪クラブの和を乱しかねないニュースだけに、英メディアもベンタンクールを問題視。英紙『The Sun』は「明らかに不必要で、おかしな言葉だった」と指摘し、ジョークで事態を収めようとした26歳のウルグアイ人MFの振る舞いに疑問を投げかけている。 英公共放送『BBC』も取り上げ、国際問題に発展しつつある。当然ながら「英雄」と呼べるスターにまつわる一大事とあって、韓国国内では怒りの声が噴出している。 韓国メディア『OSEN』は「ただ問題を回避しようとするだけでは人種差別の根本的な解決にならない」と糾弾。ソン・フンミンに対するベンタンクールの発言を次のように断じている。 「当事者が何が問題なのかを全く認識していないとんでもない状況だ。これは『アジア人の見た目に差がない』という人種差別的な視点が露骨に現われた発言であり、南米において東洋人への差別意識がどれほど蔓延しているのかが分かる証拠でもある。いくら慣れていない他の人種が区別しにくいとはいえ、絶対に言ってはいけない言葉だった」 なお、同問題に対して沈黙を続けているトッテナムは、今夏に韓国でのプレシーズンマッチ(バイエルン戦)を実施する予定だ。ウルグアイ代表の一員としてコパ・アメリカに参加するベンタンクールは帯同しない見込みだが、「看過できない」(『OSEN』)と批判が殺到する状況が続けば、プロモーションにも影響が出かねない。 すでに謝って落ち着きそうな状況ではなさそうだが、果たして、事態はいかなる展開を見せるだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]