最も稼いでいるのは? 欧州日本人、最新年俸ランキング7位。もっと貰うべき!? スペイン全体を脅かす至宝
かつて、日本人選手の海外挑戦はそれ自体がある種のステータスとなっていた節もあった。だが、時代が移り変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価を得られず、「どれほどの活躍ができているか」が最も重視されるようになっている。そこで今回は、評価基準の一つとして、欧州日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※推定年俸は『Capology』を、成績は『transfermarkt』を参照。
7位:久保建英(くぼ・たけふさ) 生年月日:2001年6月4日 所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン) 推定年俸:250万ユーロ(約4億円) 24/25リーグ戦成績:12試合3得点0アシスト かつて、スペインは日本人選手にとって「鬼門」と言われていた。だが、実力者が次々と跳ね返されてきた厳しい環境下でも、久保建英は持てる力をフルに発揮して確かな足跡を残している。欧州日本人選手の最新年俸ランキングでは、推定年俸250万ユーロ(約4億円)で7位となった。 久保は、バルセロナの育成組織『ラ・マシア』入団テストに日本人で初めて合格したことで、幼少期から多くの期待を受けてきた。 その後、バルセロナが18歳未満の外国人選手獲得・登録違反による制裁措置を受けたあおりを受けて日本に帰国したものの、FC東京のユースで順調に成長。FC東京と横浜F・マリノス(期限付き移籍)でJリーグの舞台を経験し、2019年7月に衝撃のレアル・マドリード移籍を果たす。 “白い巨人”(レアル・マドリードの愛称)加入後は、マジョルカやビジャレアルと言ったラ・リーガ(スペイン1部リーグ)の他クラブに貸し出される日々が続き、出場機会の確保に苦しむ時期もあった。だが、2022年7月にレアル・ソシエダへ完全移籍したことが転機となり、久保のプレーは一段と輝きを増すようになった。 自身を本当に必要としてくれるクラブへの加入が、久保のキャリアを押し上げ、さらにハイレベルな選手へと進化させたのは間違いない。“名手”ダビド・シルバとの出会いに代表されるように、レアル・ソシエダでは人との出会いに恵まれている感もある。 対戦相手も久保のプレーには手を焼いており、現地時間10月6日に行われた第9節のアトレティコ・マドリード戦(△ 1-1)では、敵将・ディエゴ・シメオネ監督に「クボと対峙するのは楽なことではない」(10月6日にスペイン紙『マルカ』が報道)と言わしめたほどだ。23歳の天才レフティーは、これからも目覚ましい進撃を続けていく。
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