神戸、ディフェンス力で本拠地開幕戦初勝利 ラグビー・リーグワン
◇ラグビー・リーグワン第2節 ◇○コベルコ神戸スティーラーズ(神戸)36―18横浜キヤノンイーグルス(横浜)●(29日・ノエビアスタジアム神戸) 【熱戦を写真で】神戸、ホーム開幕戦で初勝利 6トライを重ね、ボーナス点を含む勝ち点5を得る快勝劇で本拠地開幕戦を飾った。難敵を封じ込めた神戸のディフェンス力が今季初勝利への道を切り開いた。 まずは試合開始のキックオフ。敵陣深くへ蹴り込むと、CTBマイケル・リトルが鋭い出足で球をキャッチした相手に絡んだ。「ジャッカル」に成功し、直後のラインアウトモールで先制した。 2点リードの前半19分には自陣10メートル付近の密集でボールを奪い返し、リトルが約50メートル前進。好機を逃さず、最後は大外へ運んでWTBアタアタ・モエアキオラがインゴールを陥れた。 「他の選手と協力しながら良いパフォーマンスが出せた」とリトルは勝因を振り返る。 奔放な攻撃が武器の昨季4位の横浜に対し、常に整った防御線で受け止めて球出しを遅らせた。相手バックス陣のパス回しにも、絶妙な間合いを保って対応し続けた。近年は防御の乱れを改善できず、中位に甘んじてきただけに明るい材料だ。 前節の開幕戦は静岡に終了間際に逆転され、黒星発進。連敗は許されない中で迎えた横浜戦には、2022年のリーグワン開幕後、神戸のホスト試合で最多となる1万5292人の観客が訪れた。 司令塔のSO李承信は「本当にうれしい。昨年は受けて受けてという展開が多かった。ディフェンスで勝つ場面が増えると、チームの士気も上がる」と語る。次戦は昨季王者のBL東京。真価が問われる一戦となる。【長宗拓弥】