インターハイで見逃せないDF&ボランチ8人「会場を沸かせるロングスロー」や「世代屈指のボールハンター」ほかを紹介
田所莉旺 (たどころ・りお/帝京/DF/3年/187cm、74kg) 川崎フロンターレのアカデミー時代に、U-15日本代表候補、U-16日本代表に選出されている。世代屈指の選手が、昨年「違う環境になった時に、自分に何ができるのかという思いも強くあった」と名門校に途中加入した。 187cmの大型DFは、ビルドアップ、ロングキックに自信を持ち、ボールを支配しながら主導権を握るチームにアクセントを加えている。守備面ではフィフティ・フィフティのボールに「行ききる」ことを意識し、ボールを奪う回数も増加。ピッチ内での発信力も強みだ。 「カナリアのユニフォームを着て、全国大会に出れることを嬉しく思うとともに、やっぱり勝たなきゃいけない」と強い"帝京魂"を持つ田所が、インターハイ制覇で"強い帝京"を取り戻す。
野田裕人 (のだ・ひろと/静岡学園/DF/3年/172cm、63kg) ルーキーながらJ1で得点を重ねている、ブレイク中のDF濃野公人(鹿島)のような右サイドバック(SB)になる可能性を秘めている。昨年度の選手権初戦で1ゴール2アシストの活躍。SBの経験はまだ浅いものの、チームの連動した動きのなかでシュートを打てる位置へポジションを取り、打つ決断をすることができる。 ファーストタッチ、クロス、スルーパスの質が高く、抜群のスピードも兼備。「やっぱり一番は、攻撃で差をつけたいなっていうのは考えています」と本人は語る。 今年度は名門校の主将を務めるが、選手権後から長期離脱し、今大会の県予選後の6月にようやく復帰した。DFとして守備でも貢献し、全国大会へ連れてきてくれたチームメートへの感謝を結果で示す。
久松大燿 (ひさまつ・たいよう/興國/DF/3年/179cm、64kg) 父は智弁和歌山高で甲子園に出場した経験を持つ元・高校球児で、母はハンドボールの経験者。3歳下の妹も奈良県で中学生の陸上記録を持つスポーツ一家で生まれ育った。久松自身もアスリート能力が高く、50mを6秒2で走るスピードを生かした縦突破を武器に1年目から出場機会を掴んできた。 本職は右サイドのアタッカーだが、県予選ではケガ人の穴を埋めるべく、右サイドバックとしてプレー。積極的な攻撃参加を繰り返し、プレーの幅の広さを見せつけた。今年2月にはオーストリア2部のザンクト・ペルテンのセカンドチームに練習参加。高卒での海外進出を狙う彼にとって、初めての全国大会となるインターハイは格好のアピールの舞台だ。