台本の丸暗記は失敗しやすい...「プレゼンに強い人」がやっている発表の下準備
資料のポイントを目立たせるルールをつくる
会議での報告やプレゼン、お客様に商品の説明をするときなど、資料を使って伝えることは多いと思います。基本的な内容は頭に入っていても、正確な文章を伝える必要があったり、読み上げる必要があったりする場合もあるでしょう。何も見ずに話すことは少ないかもしれません。 資料やメモを見ながら話すときは、つらつらと読み上げるのではなく、重要な箇所を意識しながら読むと伝わりやすくなります。 自分用の資料には、手書きで印をつけてポイントを目立たせておくことをおすすめします。もとの原稿の文字を太字や赤字にして強調することもできますが、「それを見て話す」という観点でいうと、手書きのほうが目に飛び込んできます。 資料を確認しながら「ここは絶対に忘れないようにしないと」「ここは強調したい」というところに手を使って印を書き込みます。その作業によって、頭にも刻まれます。手書きでポイントを目立たせる際の、自分なりのルールをつくっておくといいでしょう。 テーマとなるキーワードを丸で囲む、強調したい点にアンダーラインを引く、忘れたくない箇所に☆マークをつけるなどです。アナウンサーはニュースの原稿を渡されたとき、こういった作業をしています。私もスタジオで緊急のニュース原稿を渡されることがよくありました。 その場で瞬時に理解して、きちんと伝えるためには、自分なりのルールで原稿にポイントを書き入れ ます。ルールが決まっていると、作業の時間が短くてもポイントを落とさないようになります。
富川悠太(キャスター)