新NISAをやりたくない人はこれがおすすめ…「元本割れリスクなし」で「節税」にもなる「凄い資産運用」の中身
「NISA反対派」に言いたいこと
永濱:テレビやYouTube動画などで、「NISA反対派」の方と議論することもあります。その時によく言われるのが、「NISAは投資だから、元本割れのリスクがある」という意見です。 ただ、長期積み立て投資なら、投資のリスクをかなり下げることができます。 株価は値上がりすることもあれば、下がることもあります。ただ、毎月ちょっとずつ買っていくことで、高値掴みや暴落のリスクを軽減することができます。この手法を「ドルコスト平均法」と言うのですが、初心者でも極めてリスクの低い手法とされています。 実際、株価指数などに連動する「インデックスファンド」に15年以上積み立て投資をした場合、過去の相場では損をしていない、という試算も金融庁から明らかにされています。 「S&P500」や「オルカン」といった外国株のファンドばかり買っていると、「為替リスク」で損をする、という指摘もあります。要するに、円安の時に外国株を買って利益が出ても、その後円高になると、円に戻す時に資産が目減りしてしまうということです。 その点、ドルコスト平均法なら、為替リスクも分散できます。 要するに、長期で積み立て投資している分には、元本割れのリスクをそれほど恐れる必要はないのです。むしろ、いかに早く始めるかが重要です。長くやればやるほど、資産が早く積み上がります。
NISAが怖いなら確定拠出年金がおすすめ
永濱:それでもNISAは怖いというなら、企業型DCや「iDeCo」等の確定拠出年金がおすすめです。 確定拠出年金の掛け金は、所得から控除されますので節税になります。2024年12月より、公務員などの拠出金の上限が引き上げられる予定ですので、さらに使いやすくなるでしょう。 なお、確定拠出年金は満期になると運用結果に応じた額を一括もしくは分割で受け取ることになりますが、その際に課税されます。その点を懸念する向きもありますが、退職金にかかる税金は低く設定されています。将来、税金が上がる可能性はゼロではありませんが、それでもメリットのほうが大きいでしょう。 iDeCoなら「定期預金」も選択できます。普通預金はインフレが起きると目減りしてしまいますが、元本割れのリスクがない上に、節税メリットを受けられますので、リスク許容度が低い方の一つの選択肢ではあると思います。
永濱 利廣、エミン・ユルマズ
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