「シルクロードと姉妹マラソンに」キルギスから7人参戦 あす、みえ松阪マラソン
市役所で会見 リオ五輪出場のイリアさんら
みえ松阪マラソンと姉妹マラソンに──。中央アジア・キルギス共和国のランナー7人が、15日に三重県松阪市内で行われる「みえ松阪マラソン」に参戦する。13日午前10時半から市役所で会見し、松阪マラソンとキルギス唯一のフルマラソン大会「シルクロードマラソン」を姉妹マラソンにしていきたいことや、両国の友好について思いを話した。 シルクロードマラソンは日本とキルギス共和国が国交を樹立して20周年の2012(平成24)年に初めて実施。同マラソンを立ち上げたイバラット・サマコワさん(41)と、松阪市議の楠谷さゆりさん(65)が知人を通じて今年2月に出会い、みえ松阪マラソンとシルクロードマラソンの交流をしたいという話になったという。 楠谷さんは今年5月にシルクロードマラソンに参戦。8月になり、キルギス代表団のみえ松阪マラソンに参加したいとの話を受けて、楠谷さんが代表の日本キルギス友の会(10人)を立ち上げた。 今回、フルマラソンに出場するのは2016(平成28)年のリオデジャネイロ五輪マラソン競技キルギス代表のテャプキン・イリアさん(33)、60歳以上のランナーのリーダーとして活躍するキイアゾフ・ケメルベックさん(68)、今年のパリ五輪パラリンピック陸上1500メートル(視覚障害T11)に出場したジュズバエファ・グルナスさん(40)、夫でパラトライアスロンの世界チャンピオンにもなったアブデュワリエフ・ジャラルディンさん(30)の4人。また、5キロには、イバラットさんたち3人が出場する。 この日、市役所を訪れたイバラットさんたちは、松阪マラソンの運営や応援をはじめ、さまざまな技術を学び、自国へ持ち帰りたいと意気込んだ。グルナスさん夫婦は日本人の伴走者と共にゴールを目指すことから「一緒に走ることも友好の印になる。他の視覚障害を持った人と交流もできたら」と話した。 イバラットさんは「2年前に日本とキルギス国交樹立から30年になった。姉妹マラソンのようになり、ランナーの交換など積極的にできるようになれたら。お互いの成長のために学び合いたいです」と話していた。