王者インテルがアタランタに“やりたい放題”の大勝で指揮官は大満足!伊解説陣はバレッラの魔法に賛辞もタレミを巡る「過剰な思いやり」に苦言も | セリエA
バレッラの魔法とタレミへの過剰な思いやり
そんなインテルについて、イタリアメディア『Mediaset』は、「インテルは楽しみ、インザーギがさらに考え出す…ライバルへのメッセージ」との見出しで語り、称賛している。 夏の移籍期間の最終日、「多くのチームがまだ、最後の補強を狙う中、プレーした新戦力が(メフディ)タレミただ一人の“古い”インテルが、アタランタ相手にやりたい放題で、リーグ戦やライバルに明確なメッセージを発信した」と綴った。さらにラウタロ・マルティネスのパフォーマンスが3~4割程度にとどまっていることも踏まえ、「インテルがこのようなプレーをして楽しめば、誰にとっても厳しいものになる」と指摘している。 一方、『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、豪快な左足ボレーでインテルの2点目をマークしたバレッラを絶賛している。 実況を担当したエドアルド・テストーニ氏は、バレッラが利き足ではない左で決めたゴールについて「ニコロ・バレッラの魔法だ!」と称賛。解説を務めた元イタリア代表MFのマルコ・パローロ氏も「左足でファンタスティックなボレーだ。彼はうまく狙いを定めることができる。いつも右足で打つのを見てきたが、なんてことをやってのけたんだ!」と続けた。 ピッチリポーターのマルコ・ルッソ記者は「バレッラがゴールを決めようとする時は、必ず最高に美しいゴールを決めるんだ」と熱弁した。 また、イタリアの解説陣は、途中出場から89分にビッグチャンスを迎えたマルコ・アルナウトヴィッチとタレミについて言及している。イラン代表FWは、ボールを奪うとマークを引き連れてエリア付近まで駆け上がり、ゴール前のアルナウトヴィッチに絶好のラストパスを送った。 するとオーストリア代表FWは、GKマルコ・カルネセッキと1対1になったにもかかわらず、セリエAでまだ得点のない新加入のタレミへボールをリターン。だがその間にアタランタの守備陣が戻ってパスは通らず、インテル史上初のイラン人選手によるセリエA初ゴールはお預けとなった。 テストーニ氏は「これは、タレミにインテル初ゴールを決めてもらおうとする他者への過剰な思いやりだ。結局、コーナーキックにしかならなかった」と苦言を呈している。