【Jリーグ】次こそJ2昇格!ギラヴァンツ北九州 前年J3最下位からの巻き返しを誓ったこの1年はどうだった?
■選手にプレッシャーが… しかし、「J2昇格」が現実味を帯びてきたことで、選手たちは「勝たなければいけない」というプレッシャーと戦うことになる。その後は2度の3連敗など苦しむ中、増本監督は「選手が背負いすぎている」と感じ、「まずは自分のために試合に向き合うように」と選手に声をかけたという。 その後は2勝2引分と持ち直したものの、最終順位は7位。J2昇格プレーオフに進める6位との勝ち点差は僅か「2」だった。 ■昇格圏外7位の悔しさをバネに 結果だけ見れば、前年最下位だったチームを7位まで押し上げた就任1年目。ただ、「選手は本当に頑張ってくれたし、クラブともサポーターとも一丸となって臨むことができたいいシーズンだったが、順位を押し上げたというより、4位と昇格圏が見えている位置から押し下げてしまったという印象が強い」と監督は語る。 しかしこの悔しさも、「昇格争い」というものを経験して初めて味わうことができるもの。この経験は来季の正念場、勝負強さが問われる場面でも生きてくるはずだ。 ■今度はアグレッシブな試合運びを 監督は就任2年目に向けて、どんなビジョンを描いているのか。「今年、守備は上手くいったところが多かったが、得点が中々奪えなかったので、そこに時間をかけなければいけないと思う。得点が多く取れるようなアグレッシブな試合運びをするためにはどうすればいいのか、今考えている」 強みはさらに強化し、課題の改善に取り組んでいくということだろうか。 ■2025年に向け早い編成の動き 以前監督は、続投が決まった直後に話を伺った際、こんな話をしていた。「2024年はシーズン直前に来たので、チーム作りの時間が足りていなかった。続投となることで、編成面での希望もある程度はクラブに伝えられるし、キャンプからしっかりチームを作っていくことができる」と。 現時点で発表されている来季の新加入選手は12人(12月25日時点)。各ポジション満遍なく選手を獲得し、リーグの中でも随一といっていい早さで編成を進めている。 苦汁をのみながら、確かな手ごたえも掴んだ2024年。来季に向けての戦いは、すでに始まっている。 RKB毎日放送アナウンサー 井口謙
RKB毎日放送