48歳、怒涛のホットフラッシュではじまった「女の人生の折り返し=更年期」救いになった息子の一言とは<漫画>
2011年からスタートした「働きママン」シリーズ。今回は、女の人生の折り返し地点。『ホットフラッシュをやりすごせ!働きママンまさかの更年期編』(おぐらなおみ著 はちみつコミックエッセイ-オーバーラップ)です。 【イラスト】『ホットフラッシュをやりすごせ!働きママンまさかの更年期編』を読む
がむしゃらに駆け抜けて、気がつけば48歳
主人公の一ノ瀬圭子は48歳、2度の産休・育休を経て現在は部長職。夫と子供ふたりに囲まれて、忙しくも充実した人生を送る圭子を襲ったのが、ホットフラッシュ。そう、更年期の到来でした。 家庭も仕事も順風満帆、子供の手も離れ、いざ、私ファーストの人生!と思った矢先、女性ホルモンが暴れ出す。女の人生は、一筋縄ではいきません。 あれば面倒くさい、なくなるとさみしいのが月に一度の生理ではないでしょうか。夢枕に生理の神様が立って、「来月であなたの生理は終わりです」と予言して、サクッと終わればいいものの、女の体は単純にできてはいないのです。
更年期は生活の転換期でもある
40代に突入すると、更年期を意識しはじめる人も多いかもしれませんが、ひとことに更年期といっても症状は千差万別。メンタルの揺らぎもあれば、予期せぬ体調不良もあります。さらに子供の進学、親の介護など、女の40代は生活の転換期でもあるのです。 圭子の日常もじょじょに変化していきました。自立する子供に戸惑い、夫と些細(ささい)な食い違いを繰り返す日々。思春期を経た子供は複雑な年頃ですし、同世代の夫も更年期を迎えていたのです。夫婦で更年期というと、なんとなく理解し合えそうですが、そこは男と女、微妙に事情が異なります。 そんな中、圭子はしみじみ感じ入るのです。「働いていて本当によかった」と。もちろん、家庭と仕事の両立は並大抵の苦労ではないでしょう。でも、仕事を続けることで自我を保てますし、金銭面でも潤います。進路を決めた息子に、「働いてくれた母さんに感謝」と労(ねぎら)いの言葉をもらえるだけで、すべて報われるのかもしれません。
それでも人生は続く
ふいにおとずれるホットフラッシュに不正出血。止まらない汗に困惑し、スカートやイスにシミをつくる血液に泣きたくなる。若い女性社員には「更年期じゃない?」と噂されてしまう。更年期は女性ならずとも男性だってとおる道で、本人に罪はないのに、つい自分を蔑(さげす)んでしまうのです。 心身ともにアップダウンする圭子を支えているのは、今まで家庭に仕事に奔走してきた過去の自分=プライドなのかもしれません。圭子を揶揄(やゆ)する若い後輩も、時には圭子に反抗する娘も、まだまだ圭子を必要とするのです。 周囲にイラっとしたり、不甲斐(ふがい)ない自分に凹んだりしても、やるべきことがあるから、今日も圭子は前進していきます。迷いながら、手探りしながら、更年期に抗おうとするのです。