印象は「色」で決まる! ビジネス小物、個性を演出するテーマカラーの選び方
連載《カラーコミュニケーション》Vol.1
赤は情熱的、青はクールなど、色彩は人間の心理に影響を与えるもの。色のパワーを活用し、仕事や人間関係をよりスムーズにするテクニックを、カラーセラピストの志村香織が解説します。 【イラストはこちら】ライトブルー、オレンジ、グリーン…谷本ヨーコさんのイラストを全部チェック!
■なぜ、色が心や身体に影響を与えるのか
色が人の身体や心に影響を及ぼすということは、みなさんも耳にしたことがあるかと思います。そもそも、色とは何でしょうか? 本題に入る前に、簡単にご説明します。 暗闇では色は見えないことからもわかるように、色は光によってもたらされる私たちの感覚のひとつです。光は電磁波の一種で、波長が長いものから短いものまでさまざま。このうち、人間の目が感知できる範囲の波長を「可視光線」と呼びます。可視光線が物体に反射して目に入ったとき、私たちはそれを「物体の色」として感じます。 可視光線以外の電磁波には紫外線や赤外線、X線などがあり、それぞれに効果があることはよく知られています。たとえば、紫外線には殺菌効果や体内でビタミンDの生成を助けるはたらきなどがあります。 こうした電磁波と同じように、実は可視光線にも、私たちの心や身体になんらかの効果をもたらすパワーがあるのです。その影響は、色によって異なります。
■出会いの季節、色で自分を覚えてもらう
さて、春は出会いの多い季節です。初対面の相手には、できるだけよい印象を与えたいもの。はじめましての人に自分を覚えてもらうには、キャッチーな自己紹介を考えておく、相手の目を見て相づちを打つなど、さまざまなテクニックがありますが、色を効果的に使って自分を印象づけるという方法もあります。 ビジネス小物やファッション小物の色をひと工夫し、それが互いの緊張感を解きほぐすアイスブレイクにつながれば、お互いの距離が一歩縮まるでしょう。ここでは、相手に色で自分を印象づける方法を3つご紹介します。
■テクニック その(1) 自分のテーマカラーを作る
自分のテーマカラーを決め、周りからもよく目につくビジネス小物をその色でそろえると、相手に覚えてもらいやすくなります。たとえば、名刺入れとスマホケース、IDカードホルダーの色を合わせるなど。ポイントは、カラフルなものを選ぶこと。黒、茶、紺、ベージュといった無難な色味は避け、鮮やかな色やパステルカラーで個性を主張しましょう。 具体的にどんな色がよいかというと、日常的に愛用するものですから、あなたの好きな色や見ていて飽きない色を選ぶのが正解。さらには、「〇〇(プロ野球、サッカーチームなど)のファンなので」「推しのアイドルのメンバーカラーなんです」など、その色を選んだ理由をフランクな自己紹介へとつなげていけるのがベストです。