印象は「色」で決まる! ビジネス小物、個性を演出するテーマカラーの選び方
■テクニック その(2) ギャップを与える色を取り入れる
人間は意外性のあるものに興味を抱きます。名刺入れやノートパソコンのケース、タブレットケースなど、相手の目に留まりやすいビジネス小物の色を、あなたのパッと見の印象とは正反対のイメージの色にしてみましょう。すると、相手はそのギャップに反応。インパクトを残すことができます。 たとえば、控えめで消極的に見られがちな人なら、オープンな印象をもたらすオレンジや、積極的なイメージを与えるレッドの小物。肩書や職務内容から堅苦しいイメージをもたれやすい人は、明るさとユーモアを感じさせるイエローの小物を。怖そう、あるいは厳しそうに見えてしまうなら、淡いピンクの小物で柔らかく包容力のある印象にしてみてはいかがでしょうか。 この場合も(1)のテクニックと同じく、「私は〇〇な人に見られやすいので、名刺入れはあえて逆のイメージの色にしているんです」などと自己開示して、自分のキャラクターを打ち出すとよいでしょう。
■テクニック その(3) 色をさりげなくリンクさせる
手帳とペン、ハンカチと腕時計のベルトなど、さほど目立たない小物をカラフルな同色でそろえると、相手に「細かいところにも気を配れる人」「こだわりのある、センスのいい人」といった印象を残すことができます。ただし、これは(1)と(2)よりはややニッチなテクニックです。 名刺入れやスマホケースほどは目立たないので、誰もが気づくわけではありません。だからこそ、気づいた人は「みんなは気づかなかったけど、自分は気づいた」とちょっと得意げなムードを味わうことができ、あなたへの心理的な距離がグッと縮まります。 私自身、手帳とペンを同じトーンのグリーンでそろえていますが、打ち合わせなどの場でそれに気づいた人から「あっ、色が合ってますね!」と言われることがあります。そう言ってくれる人は必ずみんなニコニコと満足げな表情で、私もうれしくなります(笑)。カラフルなアイテムがお好きな方に、特におすすめのテクニックです。 文:志村香織(ライフスタイルエディター&ライター、カラーセラピスト) イラスト:谷本ヨーコ