東洋大・堤麗斗、圧巻の初回RSC勝利で大学最後のタイトル獲得 全日本選手権【ボクシング】
アマチュアの2024全日本ボクシング選手権が1日、東京都墨田区のひがしんアリーナで各階級の決勝戦を行い、ライト級で元世界ユース王者の堤麗斗(22)=東洋大=が藤田大夢(拓大)を1回2分8秒RSCで下し、初の全日本王者となった。 試合開始から1分足らずで痛烈な左ストレートを入れスタンディングダウンを奪取。再開後も攻め手を緩めず、3度目のスタンディングダウンでレフェリーが試合を止める圧勝だった。 「最初からRSCを狙ってはいなかったんですが(最初のダウンとなった)左ががっつり感触があったので、仕留めに行きました。大会の最初の方は納得のいく試合ができなかったんですが、徐々に修正して最後こういう形で終われて、ほっとしたというか、よかったと思います」 兄の前東洋太平洋フェザー級王者・堤駿斗(志成)に続く日本ボクシング史上2人目の世界ユース王者。大学最後の今大会でアマも卒業し、来年はプロも見据える。今大会の最優秀選手(MVP)にも選ばれた堤は「これからよく考えます」としながらも「こいつが一番強いと思われる、世界で一番強い選手になりたいです」と、表情を引き締めた。 兄の駿斗は大みそかにWBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦という大一番を迎える。「この結果で、いい意味でプレッシャーを与えるというか、いいバトンを渡すことができたんじゃないかと思います」と、弟は笑顔をのぞかせていた。
中日スポーツ