自伝は6万部!木梨憲武さんブームがキテいる。プロデューサーは妻の安田成美さん。芸人×女優で夫婦円満に30年
放送作家・コラムニストとして、数多くの著名人にインタビューし、コメンテーターとして活躍している山田美保子さん。小さいころは引っ込み思案で話すことも苦手だったそう。そんな山田さんを変えたのは何だったのか。さまざまな出会いや、出会った人のアドバイスを通じて、今の自分があるという山田さんが、自分が楽になるコミュニケーション術を紹介する新連載。第48回は「木梨憲武さんのこと」です。 【写真】レオンくんを真ん中に、盛り上がる所さんと木梨さん * * * * * * * ◆「ノリさんブーム」がキテいる 「俺にかかわってくれたすべての人のおかげで、いまの木梨憲武ができあがっている」 2年かけて書き上げた著書『みなさんのおかげです 木梨憲武自伝』が6万部を超えるベストセラーになっているのが、とんねるずの木梨憲武さん。 4月18日には、森七菜さんと共にサンヨー食品株式会社の新CM『サッポロ一番』「ずっと好きだったんだぜ。」篇の発表会に登壇。「55年前、小学生のときに『サッポロ一番』を食べたのがきっかけです」「みそ、しょうゆと色々と食べてきて塩に落ち着いています」と“塩派”代表としてコメント。斉藤和義さんの『ずっと好きだった』の替え歌を歌う「ずっと好きだったんだぜ。木梨憲武さんの塩篇」も大好評です。 今年1月期は、奈緒さんと父娘役を演じた主演ドラマ『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)も大人気でしたし、単行本も売れているし、ソロCMもオンエアされているし……、これだけの芸歴を誇る方に対して失礼な言葉かもしれませんが、間違いなく「ノリさんブーム」がキテいるのは事実でしょう。
◆多くのファンに慕われているとんねるず 石橋貴明さんとのコンビ「とんねるず」は、圧倒的に男性ファンが多いようにお見受けしてきました。「タカさん」「ノリさん」を信奉するのは同年代から下の世代の男性たち。 お二人が醸し出す“業界ノリ”の雰囲気は、景気がいい頃のテレビ界の象徴でしたし、芸能界からスポーツ界まで、本当に豪華な交友関係や、『雨の西麻布』をはじめとする2の線なのか3の線なのかよくわからない大ヒット曲の数々もまた、「とんねるず」ならではの“ワールド” に満ち溢れていたものです。 お二人の象徴ともいうべき冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了したのは2018年3月のこと。前身の『~みなさんのおかげです』のスタートは1988年ですから実に30年にもわたって大人気番組をもっていらしたということ。日本テレビ系には『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』があり、こちらも1991年~2001年まで続いたものです。 お二人揃ってのレギュラーは、『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!!スペシャル』(テレビ朝日系)。お正月の大人気プログラムですし、著名なプロ野球選手やプロゴルファーがシーズンオフに「必ず出たい番組」としても有名で、私の知人が長年ディレクターをしているのですが、彼は同番組に関わっていることを心から誇りに思っていて、「タカさん」「ノリさん」を「尊敬している」し「本当に大好き」と毎年、話してくれたものです。