食道がんを見落とし患者が死亡 慰謝料など1億円を支払う条件で遺族側と和解 静岡県立静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンターは患者の食道がんを見落とし、死亡する医療事故があったと発表しました。1億円の支払いを条件に和解が成立したということです。 県立静岡がんセンター 小野裕之病院長: 「この度は大変申し訳ございませんでした」 病院によりますと、2017年12月長泉町の県立静岡がんセンターで、60代の男性患者から口腔底がんの手術前の内視鏡検査で、ステージ2の食道がんが発見されました。 しかし、担当医師が検査報告書の確認を怠った結果、食道がんを見落とし、口腔底がんのみを手術したということです。 2018年3月に見落としが発覚しましたが、ステージ3まで進行し、男性は2018年10月に食道がんで死亡しました。 遺族は静岡県と担当医師を提訴していましたが、病院は25日の会見で、慰謝料など1億円を遺族側に支払う条件で和解が成立したと発表しました。 病院は再発防止策として未確認の報告書があれば担当医師に通知が届くシステムを構築したということです。