誕生日を祝われる石井さん

YouTubeチャンネル『僕らの別荘』のメンバーのシドニー石井（石井航平）さん。個人チャンネル『友達1万人いるアホ』も開設し、さらに活躍の幅を広げています。 【写真】明大中野高校で野球部に所属していた頃の石井さん 『僕らの別荘』nobico（のびこ）にて、小学生時代に週7日間の塾通いだったことや、中学受験を突破するも付属の大学に入れなかったことなどの経験を語っていただいた記事には様々な反響が寄せられました。 【過去記事】 「週7日の塾通い・習い事は異常？」全国テスト1位の小学生が抱いた本音 なぜ中学受験の勝者が大学進学で失敗？ エスカレーターで転んだ人の「驚きの末路」 その中で「小学生時代に全国テストの1位の神童だった石井さんがその後失速したのは、先回りの学習の限界だったのでは？」というものも多くありました。 実は石井さんにはほぼ同じ環境で育ったお姉さんがいます。英才教育を受け育ったお姉さんは東京大学へ進学し、博士号を取得。現在は研究者として活躍しています。  大学中退から芸人として活躍する石井さんとは一見正反対に見えるきょうだい。2人の生き方を分けたものはなんだったのでしょうか？　石井さんにお聞きしました。（取材・文／吉澤恵理）

名門私立校で成績トップの姉 

「姉を超える神童」と両親に期待されていた3歳の頃の石井さん

シドニー石井さん（以下、石井）「姉とはよく一緒に遊びました。小さいころは一緒にシルバニアファミリーで遊んだり。今も記憶に残ってるのが、少し大きくなった小学生の頃に、ニュース番組を作るという遊びをしたことですね。僕がキャスターで姉が専門家という設定で姉に質問するという。原稿も考えて『オゾン層の破壊について～』なんてやってました」    英才教育の賜物か、二人の遊び方が高度です。それぞれに塾などに忙しかったこともあり、ほどよい距離感を保ったきょうだい関係だったといいます。    石井「僕も姉も週7の塾通いとピアノなどのお稽古がありましたが、姉のほうが僕よりもがちがちの英才教育を受けてたという感じです。僕は区立小学校へ入学しましたが、姉は難関と言われる名門私立に合格し高校まで通い、東大を受験しました」    一方の石井さんは、明治大学付属中野中学に合格、お姉さんに劣らず優秀な弟。周囲から神童きょうだいと一目置かれていた二人でしたが、石井さんが、高校生になると状況が変わりました。    「姉は名門私立から東大へ現役合格。僕は、公立小学校から明大付属中に合格し、当時は、両親も僕もそのまま明治大学に進学できるものと思っていました（編注 過去記事参照）。 姉は学校に入ってからの成績もずっとトップでしたが、僕はずっと最下位で。それでも両親から姉と僕を比べられたことはありませんでした。僕自身は、自分の成績に関しては意に介さずという感じで、僕自身も姉と自分を比べることはありませんでした」    お姉さんも同様にきょうだいで比べることはなく、よき理解者だったそうです。    「お互い普通じゃない道を選んだけど、各々やりたいことやってていいじゃない。"頑張ろうね"というスタンスで。大人になった今でもそう言ってくれます」    その言葉からも頼れるお姉さん像そのものですが、石井家での評価は意外なものでした。