“ラーメン一杯1500円” “外国人が作ってもブレない味” 有名ラーメン漫画の「天才」のモデルとなった男が語った「ラーメンの新時代」
外国人が作ってもブレない味
――では、最後に経営者にとって理想のラーメンって何でしょうか。 経営者としては、これからは外国人が作ってもブレない味が重要になってくると考えています。現実問題としてラーメン屋で働く人が集まらなくなっている。ファミレスでは自動配膳ロボットなどで、人が少なくてもやっていけるような工夫がされていますが、ラーメン店ではそのように人を削るのは難しいです。ですので、将来的なことを言えば、これから店の運営をだいぶ外国の方に頼らざるを得ないことになると思っています。今のコンビニでもそうですけど、もうレジとかだけでなく調理も外国の方に任せるようになっていくはずだと予想しています。特に僕みたいに数店舗出していて、経営者が店に直接立たないようなラーメン屋だとそうせざるを得ないというか、もう近々に迫った未来だと思います。そして、今みたいに味にこだわった方法だと、調理をする外国の方に正確に意図が伝わらず、提供するラーメンの味が一定のクオリティを見込めなくなるなという気がしています。でも、そのような外国の方に調理を任せた際でも味がブレない、売れるラーメンが経営者としての理想のラーメンですね。
現代ビジネス編集部