「寿司職人が足りない」インバウンド需要と寿司人気の思わぬ誤算 3か月で寿司職人”養成所”まで開設外国人観光客にも人気が高い日本の「寿司」。
■調理の技術や接客を学ぶ この養成所では、調理の技術だけでなく、接客についても学びます。 講師 「産地はどこの産地のカンパチを使ったんですか」 ソン・ジウォンさん 「産地を見ていなかったのですみません」 講師 「お客さんからは魚についての情報は聞かれることが多いから産地や食材について調べておかないといけない」 ソン・ジウォンさん(32) 「新しい単語や魚の名前を覚えたらまた新しく覚えないといけないことがでてきて、それが一番大変。地名も慣れていない地名が多いので難しいです」 ■自ら考案したおまかせコース 6月、カリキュラムの集大成として、「提供実習」が行われました。 RKB 土橋奏太記者 「実際にお客さんをお呼びして生徒自ら考えた料理を振る舞います」 ソン・ジウォンさん(32) 「いらっしゃいませ、本日ご来店ありがとうございます。きょうの料理長のソンジウォンと申します」 今回、ジウォンさんが考案したコースを記者がいただきました。 ソン・ジウォンさん(32) 「のどぐろでございます」 記者 「のどぐろはどういうお魚なんですか」 ソン・ジウォンさん(32) 「のどぐろは1年中秋が産卵期でどちらかというと夏の今のほうが旬になります」 記者 「産地はどこ?」 ソン・ジウォンさん(32) 「長崎になります」 記者 「ではいただきます。んーネタも分厚くてシャリとのバランスも絶妙でおいしいです。3か月でこんなにできるんですね」 ソン・ジウォンさん(32) 「学校のおかげです」 ■「いつか故郷で店を開きたい」 いつかは韓国で日本人が来て食べてもおいしいと言ってくれる店を開きたいというジウォンさん。 卒業後も日本の寿司店で修業したいと考えています。 ソン・ジウォンさん(32) 「日本の提供の仕方は”お客さんは神様”みたいな。一生懸命に対応してくれるなと感じることも多いので、そういう文化的なところが好きでわざわざ日本に来る外国の方がいるぐらいで。だから日本のおもてなしの心とかを学んで提供できたら、日本の方が来ても褒められるのかなと思っています。やっぱり日本で食べた、美味しかった寿司の味を韓国でもちゃんと韓国人に伝えたいなと。同じ故郷の人に」
RKB毎日放送