「寿司職人が足りない」インバウンド需要と寿司人気の思わぬ誤算 3か月で寿司職人”養成所”まで開設外国人観光客にも人気が高い日本の「寿司」。
飲食人大学 福岡校 青木信二 校舎長 「外国からのインバウンドのお客様が増えていて、寿司職人が外国人のお客様の数に対して足りていないような状況なんです。不足している地域に寿司職人を輩出できればと開設しました」 「飯炊き3年握り8年」と言われる寿司職人。 この養成所はわずか3か月で寿司職人の技術を学べるというのが最大のセールスポイントです。 授業料は、96万8000円。魚の目利きや捌き方から経営に必要な知識まで身につけることができる実践的なカリキュラムを組んでいるといいます。 ■生徒の多くが飲食業は未経験 今期は9人が受講。年齢も経歴もばらばらですが、将来、海外で働くことを目指している人が多いのも特徴です。 入学した人 「いま50歳です。アパレル会社で内勤でやってました。採用とか。娘が海外の学校に行きたいと言った時に、今のままでは行かせてあげられないので家族で移住しようかなと」 入学した人 「前職は航空自衛隊です。」 Q日本でお寿司を? 「いや海外に行こうかなと思ってます」 Qなぜですか? 「かっこよくないですか。海外で職人してたら」 ■韓国から来日した若者も そん中、大きな夢を抱いて韓国からやって来た人がいます。 ソン・ジウォンさん(32) 「将来韓国でお寿司屋さんを開いてみたいなと思って今頑張っています」 ジウォンさんは、寿司職人になりたいと今年4月、1人で韓国から来日しました。 ソン・ジウォンさん(32) 「もともと高校生の頃、日本に交換留学する機会があって、日本で食べた寿司がおいしかったんでそこから寿司が好きになって」 大学を卒業し2年間の兵役や留学などを経験したジウォンさんでしたが、日本で食べた寿司の味を忘れることはありませんでした。 ソン・ジウォンさん(32) 「寿司って海外から見たら高級なイメージもあるから、世界中で一番流行っているアジアの食べ物だと思って寿司職人なろうかなと思いました」 魚の捌き方などを基礎から学んできたジウォンさんですがー。 ソン・ジウォンさん(32) 「包丁も日本に来て初めて使いました。最初は包丁を研ぐこともできなかったので、歯が全然たたなくて身に綺麗に入らないとかそういうことが多かった。3か月間の実習で今ではきれいに魚を捌けるようになりました」