米デニーズが10%の店舗の閉店を計画…ファミレスは危機的状況(海外)
デニーズは売上が減少する中で、店舗当たりの売上を増やすために150店舗を閉鎖する計画を立てている。 レッドロブスターやアップルビーズなどの従来家族連れが多いチェーン店は厳しい状況に置かれている。 あるアナリストはBusiness Insiderに、「家庭はインフレで大きな打撃を受けているため、外食が減っている」と語った。 デニーズ(Denny's )はファミリー向け外食チェーンが厳しい状況に置かれていることの最新の犠牲者となっている。同チェーンは、2026年までに約150店舗を閉鎖する計画を2024年10月末に発表した。 同チェーンが10月22日にアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、2024年は約50店舗を閉め、2025年にはさらに100店舗を閉める予定だという。 これはデニーズ全1586店舗の約10%に相当する数となるが、どの店舗が閉店するかはまだ発表されていない。 デニーズのケリー・バラデ(Kelli Valade)CEOは、投資家に対し、「これは当社のシステムを強化するために正しいことだと信じている」と語った。 「1店舗の年間売上を平均で220万ドル(約3億3630万円)に増やすという目標を達成するために、『業績不振』の店舗を閉鎖する」とバラデCEOは話している。
厳しい経済環境
「今回の動きはデニーズやレストラン業界全体にとってマイナスではなく、むしろ厳しい経済環境の中で財務の健全性を維持するための戦略的な調整として捉えられるべきだ」と、クレイブワーシー・ブランズ(Craveworthy Brands)のCEO兼創業者であるグレッグ・マジェウスキー(Gregg Majewski)はBusiness Insiderに語った。 同氏によると、現在あらゆる種類の飲食店で変化が起きており、ブランド全体を助けるためには時には統合も必要だという。 2024年10月22日、創業71年のデニーズは、2024年第3四半期の既存店売上高が0.1%減少したと報告しており、その後、株価が18%も急落している。 これでデニーズは5四半期連続で前年同期比の売上が落ち込んだこととなる。