米デニーズが10%の店舗の閉店を計画…ファミレスは危機的状況(海外)
家庭はインフレによって打撃を受けている
グローバルデータ(GlobalData)のアメリカ小売・消費者部門のマネージングディレクターであるニール・サウンダース(Neil Saunders)は、「外食産業の支出は2024年に約5%増加すると予測されているが、これは主に価格上昇とインフレによるものだ」とBusiness Insiderに語っている。 「一般的に、デニーズが位置するファミリー向けの飲食部門は、インフレの影響を大きく受けて家族の外食が減り、外食する場合でも出費を抑えているため、圧力を受けている」 2024年はこれまでのところ、ファストフード業界にとっても厳しい年となっている。 スターバックス(Starbucks)、マクドナルド(McDonald's)、KFC、イン・アンド・アウト(In-N-Out)、オリーブ・ガーデン(Olive Garden)などのチェーン店は人件費や原材料費の高騰に対応するため、メニュー価格の値上げを行っている。 「どこも客足を失っている」とデニーズのバラデCEOは言う。 かつてかなり人気のあったファミリーレストランは特に大きな打撃を受けている。2024年の夏の間に、レッドロブスター(Red Lobster)はアメリカ全土で100店以上閉店し、アップルビーズ(Applebee's)も数十店を閉店している。 「インフレによる食品価格の上昇で運営コストが急騰している」と、ビジネス向けのコミュニケーションとカスタマーサービスを支援するネクスティバ(Nextiva)のCEO、トマス・ゴーニー(Tomas Gorny)は話す。
Nora Redmond