「謙信公祭」で上杉謙信役に!大谷翔平選手の「ホームラン兜」も作った「甲冑工房丸武」さんの甲冑を身に着けて
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第75回は「上杉謙信」のお話です。 (写真提供◎越乃さん 以下すべて) 【写真】大谷翔平選手の「ホームラン兜」も作った「甲冑工房丸武」さんの甲冑で * * * * * * * ◆細部まで忠実に再現された甲冑 鹿児島県薩摩川内市に「甲冑工房丸武」という甲冑を作っている会社があります。 実際に武将たちが戦で着用していた本物の鎧兜の設計どおりに、熟練の職人さんが丹精込めて細部に至るまで忠実に再現しています。 大谷翔平選手のホームラン兜もこちらの会社で作られたものです。 1年前「甲冑工房丸武」さんのホームページを何度も訪れました。 昨年新潟で行った芸能生活30周年のコンサートで、上杉謙信の朗読劇をしました。 そのときに、甲冑か陣羽織を着たいと思い、探し辿り着いたのが丸武さんでした。 素晴らしく高価な甲冑で、私なんぞがお借りできるようなものではとてもとてもありませんでしたが、職人さんの技と、戦国武将たちの個性的な甲冑や兜に興味がわき、何度も訪れて眺めていました。
◆越後の英雄、上杉謙信 新潟県民なら誰もが知っている越後の英雄、上杉謙信。 以前にも「国民文化祭・にいがた2019」という文化の祭典の開会式で、私は上杉謙信を演じたことがありました。 歴史に疎い私は上杉謙信を知っているというほど知ってはいませんでした。 強い戦国武将だったということと、白い頭巾をかぶっている人、「好きな戦国武将ランキング」で上位をよく取る人気者、ぐらいの認識でした。 演じるにあたり、宝塚でやっていたようにいろんな本を読み、歴史を学び直し、日本最大の乱世戦国時代と上杉謙信に想いを馳せます。 戦国時代、「越後の龍」として名を馳せた武将、上杉謙信。 名前は知ってるけどよく知らないという方に、昨年のコンサートでやった朗読劇から、越後の英雄、上杉謙信をご紹介しましょう。