稲本潤一が28年間のキャリアに幕。引退会見で何を語ったか。決断の理由、セカンドキャリアは?
「黄金世代」として一世を風靡
あれから日本代表はW杯で三度のベスト16進出を経験。稲本は様々な環境から、その成長を見守ってきた。 「今の日本代表はワールドカップ優勝を目標に掲げていますけど、この調子でいけば可能性はあると思う」と力強くコメント。かつてフィリップ・トルシエ監督が「もっとたくさんの選手が欧州に行かないと、日本代表は強くならない」と語っていた通り、今では100人近い選手が欧州でプレーする時代になったことを前向きに捉えていた。 そうやって飛躍を続ける日本サッカー界を、稲本はこの先、指導者として支えていく構えだ。 「これだけやってきて現場から離れるのがすごく寂しい。たぶん指導者の道を歩んでいくことになると思います。こればかりは僕がやりたいと言っても、受け入れ先がないと何も始まらないんですけど、できれば指導者として、現場で楽しかったり、悔しかったりという思いをしていきたい」と抱負を述べた。 ご存じの通り、稲本は小野伸二や高原直泰らとともに「黄金世代」として一世を風靡した。その仲間たちにもこの日の朝、メッセージを入れたという。 「みんな『お疲れ様』というのがパラパラ来ましたけど、播戸(竜二)からは『もうお前が現役か現役じゃないかっていうイジりができないのが寂しい』というメッセージが来ましたね」と冗談交じりに話したが、1つの時代が終焉を迎えたのも確かだ。 その事実に一抹の寂しさを覚える人も少なくないだろうが、稲本には未来がある。この先、彼が新たな人生をどのように歩んでいくのか。それを興味深く見守りたいものである。 取材・文●元川悦子(フリーライター)
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