「知らないおばちゃんとけんかしてママが死んじゃった…」 2歳の息子の目の前で殺害された母親 事件は未解決のまま25年が経過 最愛の人を失った父親と息子は今… 名古屋・西区
最愛の人を失い25年… 父親と息子の二人三脚の歩み
事件後、悟さんは男手一つで懸命に息子を育ててきました。 事件から1年後の映像には、3歳になった航平さんが「知らないおばちゃんとけんかして死んだの。けんかしてママが死んだ。ママが死んじゃった」と訴える様子が記録されていました。 父親と息子の二人三脚で共に歩んできた25年。「母親のいない人生を歩ませてしまったので、自由にやりたいことをやってもらえたら」という悟さんの思いもあり、航平さんは現在、東京の広告会社に勤めています。
11月3日、奈美子さんの命日を前に、実家に帰省した航平さん。悟さんと肩を並べて見ていたのは、奈美子さんが航平さんの成長を記録した育児日記です。そこには「元気に生まれてきてくれて本当にありがとう」「あなたの成長がとても楽しみです」という、航平さんへの愛に溢れた言葉が並んでいます。 しかし、幼かった航平さんには、母親の記憶がありません。
そんな航平さんに今年、ある転機が訪れました。それは、高校時代に出会った咲月さんとの結婚です。偶然にも、咲月さんの母親は奈美子さんと同じ職場で働いていて、当時2人は仲が良かったといいます。 結婚について「母が喜んでくれたらいいんじゃないですかね」と話す航平さんに、悟さんも目を細めました。
事件から25年が経過した現在も、犯人が逮捕されるその日を信じて、残された家族は時を刻んでいます。 高羽悟さん(68): 「25年前の自分に声をかけるとしたら、結局みんなが助けてくれるから、安心して前を向いて進めばいいよと。犯人が奈美子を襲ったことは無駄だったので、自首して気を楽にしたらいいということを言ってあげたいです」 高羽航平さん(27): 「難しいところだと思うんですけど、捕まって何があったのか話してくれるのが一番いいんじゃないですかね」
犯人は、血液型がB型の女で、身長は約160センチ、現在の年齢は60歳から70歳ぐらいとみられていて、有力な情報を提供した人には最大300万円の報奨金が支払われます。情報提供は西警察署(052-531-0110)へ。