国道257号川上Ⅱ期バイパス開通 下呂市で式典、高山へアクセス向上
岐阜県が整備を進めていた、下呂市の馬瀬地域を通る国道257号「川上(かおれ)2期バイパス」が16日、開通した。同市から高山市や郡上市へ向かう約1800メートルの区間で、観光客の利便性向上のほか、災害発生時の緊急ルートとしても期待されている。同日には関係者や地元住民が集まった開通式典があり、地域を支える道路の誕生と供用開始を祝った。 国道257号は国道41号が災害で不通になった際に迂回(うかい)路となる。従来の道路は幅が狭く、大型車が通れないなど課題があり、バイパス建設が進められていた。事業化は2008年度で、事業費は約64億円。約1215メートルの区間はトンネルで「川上岳見トンネル」と命名された。 式典には県や市などの関係者約50人が出席。山内登市長は「災害発生時には、市にとって大きな意義を持つ道路」と、県県土整備部の飯島竜二土木技監は「これからも災害に強い道路ネットワーク整備を続ける」とあいさつした。式典では地元の子どもらによる太鼓演奏の披露があり、テープカットで開通を祝った。 この日は同じ国道257号で、同市馬瀬黒石を通る約860メートルの「黒石3工区」の区間も開通した。
岐阜新聞社