プランナー佐藤ねじのギルド式仕事術|AI×ギャル語で効率化、子どもとは定例MTGを【HOW I WORK】
新たなことへのチャレンジは欠かさない
──日々の仕事で心がけていることは何ですか? やりがいやモチベーションの維持には、気を使っています。 この業務も長く続けると、仕事に慣れてしまい昔のように大きく感動できなくなってきます。 「昔は感動した映画を今観たら、あまり感動しない」ことはありますよね。それと似ています。クリエイティブな仕事で心の動きが失われるのは問題なので、常に新しいことにチャレンジするようにしています。 また、ワークライフバランスが実現できるよう、PDCAを回すことで業務の効率化や改善をはかっていて、「仕事に追われて大変」ということは結構減っています。
メールのやりとりに「ChatGPT」を大活用
──活用しているツールを教えてください。 最近さまざまなAIが登場していて、注目しています。 特に「ChatGPT」は、メールのやりとりで利用しています。僕は、「重たいメール」には苦手意識があって、その処理にはどうしても余計なエネルギーを使ってしまいます。 そこで、「ChatGPT」とAppleのアプリ「ショートカット」を組み合わせて、option+⌘+Sを押すだけで、メールをギャル語で箇条書きにできるようにしました。 こうすれば、モヤモヤしたり、イラッとする表現がマイルドになって、かつ端的にまとめてくれるので便利です。 ──ギャル語ですか! 確かにストレスも減りそうです。 こちらからの返信の文面も、まずは大雑把に書いて、あとは自動処理でメールっぽいたたき台の文章に変換。手直しして返信します。以前は、ゼロからメールを書いて返信することが負担でしたが、ずいぶん楽になりました。 逆に仕事の根幹となる企画のアイデア出しには、まだAIは使えていないです。やってみても、精度の高いものはなかなか出てこなくて、自分でやったほうが早いので。ただ、アイデアの土台となる統計的なリサーチは、AIを使うことはあります。 ちなみに、ゼロからアイデアを生む方法をよく聞かれます。それは、まったくのひらめきではなく、クライアントが持っている課題にフォーカスして、どうすればその課題が解決するかゴールを見極めれば、わりと自然に生まれるものです。