重量過多ウイリアムズ、エミリア・ロマーニャGPで軽量化アップデートをスタート。最大0.45秒短縮?
ウイリアムズはF1第7戦エミリア・ロマーニャGPで、マシンの軽量化を目的としたアップデートを実施するが、これによって大きくタイムを縮められると考えている。 【ギャラリー】F1史上最も醜い、2014年のF1マシン全車 エミリア・ロマーニャGPでアップデートが投入されるのは先日契約延長が発表されたアレクサンダー・アルボンのマシンとなる。今回は多数の軽量化パーツを導入することで、最低重量の798kgへと大きく近づこうとしている。 ウイリアムズは2024年シーズンに向けた開発の中で、シャシーを大きく軽量化することに成功していたものの、その代償として他の側面では保守的とならざるをえなかった。 そして、その最終的な結果として今季マシンのFW46は昨年よりも重くなってしまったとチーム代表のジェームス・ボウルズは語っている。 「我々が2023年から2024年にかけて行なってきた変革は、シャシーにおいて14kgの軽量化を図ったことだった」 ボウルズ代表はそう語る。 「この数字は、F1で仕事をしている関係者ならば、それが並外れた仕事ぶりだということが理解できるだろう。チームは本当に素晴らしい仕事をした」 「しかしながら、今年我々が走らせているマシンは、依然として重量過多となっているため、1周あたり0.45秒遅くなっている」 ボウルズ代表は、重量過多の問題はオフシーズンのデッドラインに間に合わせるために起きたものだったと説明している。 「物事が遅れてしまっているとき、トラックで走らせるための修正のひとつとして、重くなってしまうことがある」 「我々はシャシーがかなり良くなっていたにもかかわらず、大きく重量が追加されることになってしまった」 なおボウルズ代表は車重の問題について詳細を口にすることはなかったが、F1では10kgの差が0.3秒のタイムに相当すると広く知られている。つまりウイリアムズは15kgほど重くなってしまっていることが想定される。 そしてボウルズ代表は重量過多の問題を解決するための開発プログラムを導入することに重点を置いていたため、アルボンにはこの件について沈黙するように求めていたとも明かした。 「今タイムシートを見て、そこから0.45秒を差し引いてみれば、アレックスがなぜフラストレーションを溜めていたのか分かるはずだ。私が彼を黙らせていたんだ」 「私はここで、我々の行なっていることや、修正に取り組んでいることを話す機会が欲しかった。私が興味を持っているのは、何が起こったのかではなく、これからどう前進していくのかということなんだ」 「そしてイモラは軽量化のスタートであり、今後6レースにわたって我々はあるべき場所に戻るために、軽量化を続けていくことになる」 なおボウルズ代表によると、今後6戦の開発が終わるまでに最低重量制限を下回る可能性は低いものの、数値的には満足できるところまで近くなっているだろうということだ。
Jonathan Noble